事業会社の企画職とコンサルのケース面接の違い
事業会社の企画職の選考でもケース面接に近い出題がされることがあります。コンサルティングファームのケース面接との違いを整理します。
事業会社の企画職でもケース面接が課される理由
事業会社の経営企画や事業開発、マーケティングといった企画系の職種でも、コンサルティングファームと同様にケース面接に近い出題がされることがあるとされています。論理的思考力やビジネスセンスを確認する目的は共通しています。
事業会社の企画職は、自社の事業に関する具体的な課題解決を担う役割であるため、ケース面接を通じて、実際の業務に近い形で思考力を確認しようとする採用側の意図があると考えられます。
コンサルティングファームほど頻繁に、あるいは体系立てて出題されるわけではない場合もありますが、企画系の職種を目指す場合は、ケース面接に近い出題への備えをしておくと安心です。
事業会社によっては、ケース面接という形式を取らずとも、実際の自社の課題を題材にしたディスカッションが課されることもあり、広い意味でのケース面接対策が役立つ場面は多いと考えられます。
出題されるテーマの違い
コンサルティングファームのケース面接は、業界を問わない汎用的なテーマ(売上向上、利益率改善など)が中心になりやすいのに対し、事業会社の企画職では、自社の事業や業界に即したテーマが出やすい傾向があるとされています。
事業会社の場合、抽象的な仮想企業のお題ではなく、実際にその会社が抱えている課題に近いテーマが扱われることもあり、その会社や業界についての事前理解が、より重要になる場合があります。
一方で、基本的な分解の型(前提確認、現状分析、ボトルネック特定、打ち手立案、打ち手評価)は共通しているため、コンサルティングファーム向けの対策で培った型は、事業会社の選考にもそのまま応用できます。
業界・自社理解と、汎用的な思考の型の両方を準備しておくと、事業会社の企画職の選考にもバランスよく対応できます。
評価される観点の違い
コンサルティングファームでは、初見の課題に対する構造化力や仮説思考そのものが評価の中心になりやすいのに対し、事業会社では、自社の事業やブランドへの理解を踏まえた、より実行に即した提案が評価されやすい傾向があるとされています。
事業会社の企画職では、社内の他部署との調整や、既存の事業資産をどう生かすかという、組織内での実行可能性がより重視される場合があります。
コンサルティングファームに比べて、抽象度の高い戦略論よりも、具体的で地に足のついた提案が求められる傾向があるとされ、対策の際にはこの違いを意識しておくとよいでしょう。
どちらの場合も、思考のプロセスを丁寧に説明する基本姿勢は共通しているため、基礎をしっかり固めておくことが土台になります。
両方を視野に入れた対策の進め方
コンサルティングファームと事業会社の企画職を並行して検討する場合は、まず汎用的な分解の型を固めたうえで、志望する事業会社の業界研究や自社理解を加えていくという順序が効率的です。
事業会社の選考を受ける際は、企業研究を通じて、その会社が置かれている状況や課題を事前にある程度把握しておくと、より説得力のある回答につながります。
コンサルティングファームのケース面接対策で培った思考の型は、事業会社の選考でも土台として生きるため、どちらか一方に絞らず、幅広い選択肢を視野に入れた対策を進めることができます。
最終的にどちらのキャリアを選ぶ場合でも、初見の課題に対して構造的に考える力は共通して求められるため、この対策自体が汎用的なキャリアの武器になります。
まとめ
事業会社の企画職でもケース面接に近い出題がされることがあり、基本の型はコンサルティングファームの対策がそのまま生きます。自社・業界理解を加えることで、より実行に即した提案ができるようになります。