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フェルミ推定の例題と解き方

「日本で1日に売れるおにぎりの数」の解き方

「日本で1日に売れるおにぎりは何個か」は、フロー問題の中でも消費頻度と購買層の広さを扱う代表的な問題です。解き方を整理します。

この問題の特徴

「日本で1日に売れるおにぎりは何個か」という問いは、コンビニやスーパーで日常的に販売される食品の、全国での1日あたりの販売数を問うフロー問題です。購買層の広さと、購入頻度の個人差が大きい点が特徴です。

おにぎりは、ほぼすべての年代・層が購入する可能性のある商品でありながら、毎日購入する人もいれば、まったく購入しない人もいるという、消費頻度のばらつきが大きいテーマです。

この問題は、人口を母数にする「マクロ売上推定」に近い考え方と、販売チャネル(コンビニ、スーパーなど)を母数にする「存在アプローチ」に近い考え方の、どちらでも解けるという特徴があります。

自分自身や身の回りの人のおにぎり購入頻度を思い浮かべることで、仮定した数字の妥当性を確認しやすい、生活実感に近いテーマだといえます。

前提設定:対象範囲と販売チャネル

この問題では、対象を日本全国、期間を1日として、フロー問題であることを確認します。コンビニで販売されるおにぎりだけを対象にするのか、スーパーや家庭で作られるものも含めるのかを決める必要があります。

多くの場合、「市販されているおにぎり」を対象にすると仮定し、家庭で手作りされるものは対象外とすると説明しやすくなります。この前提を最初に宣言しておくと、後の分解がスムーズになります。

販売チャネルについては、コンビニを主な対象としつつ、スーパーや駅の売店なども含めるかどうかを一言添えておくと、より丁寧な前提設定になります。

前提を固めたら、人口から購入者数を推定するか、コンビニなど販売店舗の数から積み上げるかという、分解の方向性を選ぶステップに進みます。

分解:人口×購入率×購入頻度、または店舗数×1店舗あたりの販売数

人口から考えるアプローチでは、日本の人口×おにぎりを購入する層の割合(購入率)×1人あたりの購入頻度(1日あたりの平均個数)という式で分解します。すべての人が毎日購入するわけではないため、購入率を適切に仮定することが重要です。

店舗数から考えるアプローチでは、コンビニの店舗数×1店舗あたりの1日のおにぎり販売数という式で分解します。ユニットベースの考え方に近く、1店舗あたりの販売数を具体的にイメージできる場合に有効です。

どちらのアプローチも一長一短があり、人口からのアプローチは購入率の仮定が難しく、店舗数からのアプローチは1店舗あたりの販売数の仮定が難しいという特徴があります。自分がより具体的にイメージできる方を選びましょう。

余裕があれば、両方のアプローチで計算し、近い桁の答えが出るかを確認すると、検算を兼ねた説得力のある回答になります。

検算:コンビニの店舗数や食品ロスの視点から確認する

検算の方法として、コンビニ1店舗あたりの売上規模から、おにぎりが売上に占める割合を大まかに仮定し、販売数を逆算する方法も考えられます。

食品ロス(売れ残り)の存在も考慮すると、実際に「作られる」数と「売れる」数にはある程度の差があることが分かります。この問題では「売れる」数を問われているため、ロス分は含めない点に注意しましょう。

この問題で練習した「人口からのアプローチ」と「店舗数からのアプローチ」を両方使い分ける経験は、他の日用消費財(パン、飲料など)の販売数を問う問題にも応用できます。

最終的な答えが出たら、コンビニの総店舗数や、日本人の食生活の実感と照らし合わせて、桁が大きくずれていないかを確認して締めくくりましょう。

まとめ

「日本で1日に売れるおにぎりの数」は、人口×購入率×購入頻度、または店舗数×1店舗あたりの販売数という2つのアプローチで解けます。両方で検算すると、より説得力のある回答になります。

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