ケース面接ジム
ケース面接の例題と解き方

売上向上ケースの解き方

売上向上ケースは、客数、単価、頻度、商品構成から売上を伸ばす方法を考える、ケース面接でもっとも頻出のテーマです。

売上向上ケースが頻出する理由

売上向上ケースは、「ある企業の売上を今後3年で1.5倍にするには」といった形で出題される、ケース面接の中でも特に頻度の高いテーマです。売上という指標は業界を問わず共通して使えるため、面接官にとっても候補者の分解力を測りやすいお題になっています。

売上向上は、来客数増加や利益率改善など、他のカテゴリと隣接するテーマでもあります。売上を客数×単価×頻度に分解する型を一度身につけておくと、他のカテゴリの問題にも応用が効くという意味で、優先して練習する価値の高い型だといえます。

頻出テーマであるがゆえに、模範解答を覚えて対応しようとする人も多いテーマですが、面接官は分解の型そのものよりも、目の前の企業に合わせてどう調整しているかを見ています。丸暗記した式をそのまま当てはめるだけの回答は評価されにくい点に注意しましょう。

売上向上ケースは、業界によって客数を増やすべきか単価を上げるべきかの適切な打ち手が大きく異なります。同じ「売上向上」というお題でも、飲食店とBtoBメーカーでは分解後の重点が変わることを意識しておきましょう。

対象範囲と期間を自分で定義する

売上向上ケースの前提確認では、売上を伸ばす対象範囲と期間を自分で定義することが出発点になります。全社なのか特定事業なのか、今期なのか3年後なのかによって、短期施策を中心に考えるべきか、中長期の戦略を中心に考えるべきかが変わります。

対象範囲を定義する際は、お題で名指しされた事業や商品ラインがあれば、それを中心に据えます。特に指定がなければ、主力事業を対象にすると仮定し、その旨を一言添えてから分析に進みましょう。

期間の設定も重要です。1年以内の短期目標であれば既存顧客への深耕が中心になりやすく、3年以上の中長期目標であれば新規事業や新規顧客層の開拓まで視野に入れる必要が出てきます。

前提を定義したら、その前提のもとで売上をどう分解するのが自然かを次のステップで考えます。前提が曖昧なまま分解に進むと、後から式全体を作り直すことになるため注意しましょう。

客数・頻度・単価・購入点数・チャネルの分解

売上向上ケースの分解では、客数、頻度、単価、購入点数、チャネルのどれを主戦場にするかを決めることが中心になります。売上は基本的に、客数×購入頻度×客単価という式に分解でき、そこからさらに客単価を購入点数×商品単価に分けることもできます。

客数を伸ばす方向であれば、新規顧客の獲得と既存顧客の離脱防止のどちらに重心を置くかを決めます。単価を伸ばす方向であれば、値上げによるものか、アップセル・クロスセルによるものかを分けて考えると、施策の具体性が増します。

すべての変数に均等に触れようとすると議論が浅くなるため、競合との比較や過去実績との比較から、どの変数に最も改善余地がありそうかを仮説として絞り込み、そこを重点的に深掘りする進め方が実戦的です。

チャネル別の分解(店舗、EC、代理店など)も、業態によっては有効な切り口になります。お題の業態にチャネルの多様性がある場合は、この切り口も検討に加えるとよいでしょう。

既存資産・追加投資・ブランド影響を踏まえた評価

売上向上ケースの打ち手評価では、既存資産、追加投資、ブランド影響などの制約を自分で置くことが重要です。値下げやセールは短期的に客数を増やせますが、ブランドイメージや既存顧客の値ごろ感に悪影響を与えるリスクがあります。

既存資産を生かした施策(既存の店舗網や顧客データを使った販促など)は、追加投資が少なく済むため、Feasibilityの観点で高く評価されやすくなります。逆に新規チャネルへの参入など、大きな投資を伴う施策は、実行までの期間やリスクにも触れておくとよいでしょう。

複数の施策を提示する場合は、短期で効果が出る施策と中長期で効果が出る施策を組み合わせて提案すると、単発の打ち手ではなく戦略としての一貫性が伝わりやすくなります。

最後に、選んだ施策がボトルネックとして特定した変数(客数、単価、頻度のいずれか)にどう効くのかを結論として言い切ると、分析から施策までの筋が通った回答になります。

まとめ

売上向上ケースは、対象範囲と期間を定義したうえで客数・単価・頻度・購入点数・チャネルの中から主戦場を絞り込み、既存資産とブランド影響を踏まえて打ち手を評価する型で進めます。

関連する練習問題

medium

ユニクロのEC売上を増やすには

ユニクロのECチャネル売上を伸ばす施策を考えてください。

解答例を見る
easy

映画館の売上を増やすには

映画館チェーンの売上向上策を提案してください。

解答例を見る