ケース面接ジム
フェルミ推定の例題と解き方

マクロ売上推定の解き方(市場規模を人口から逆算する)

マクロ売上推定は、人口や利用率から市場全体の売上規模を推定する型です。特定商品・サービスの市場規模を問うお題で頻出します。

マクロ売上推定とはどのようなお題か

マクロ売上推定の問題は、「日本の自動車市場規模はいくらか」「日本のコーヒー市場規模はいくらか」といった、特定の商品・サービスの市場全体の売上規模を問うお題です。個々の店舗ではなく、市場全体を俯瞰する視点が求められます。

この型は、ケース面接の冒頭で市場環境を把握する際にも使われることが多く、フェルミ推定とケース面接の橋渡しとなる重要な型だといえます。市場規模の概算ができると、その後の戦略議論により具体性を持たせられます。

マクロ売上推定は、人口という大きな母数から出発するため、他の型に比べて対象範囲の定義が特に重要になります。国内市場なのか世界市場なのか、最初に明確にしておく必要があります。

市場規模というと難しく感じられますが、基本的には「誰が」「どれくらいの頻度で」「いくら使うか」という3つの要素に分解するだけで、多くの場合対応できます。

市場範囲と含める商品・サービスを定義する

マクロ売上推定の前提確認では、市場範囲と売上に含める商品・サービスを自分で定義することが出発点になります。「自動車市場」であれば、新車のみを含めるのか、中古車や関連サービスも含めるのかによって、答えの桁が変わります。

対象範囲についても、国内市場に限定するのか、輸出も含めた生産額で見るのかを明確にしておく必要があります。お題に明確な指定がない場合は、扱いやすい範囲を自分で選んで宣言しましょう。

市場の定義を決める際は、その市場に関わる主要なプレイヤー(メーカー、販売店、関連サービス業者など)を思い浮かべると、含めるべき範囲のイメージがつかみやすくなります。

定義を明確にしたら、その市場の購入者・利用者が誰かを具体的にイメージし、次の分解のステップに進みます。

人口、購入者数、頻度、単価のどれで市場を分解するか

マクロ売上推定の分解では、人口、購入者数、頻度、単価など、どの式で市場を分解するかを決めることが中心になります。基本形は、購入者数×購入頻度×単価という掛け算です。

購入者数を求める際は、人口全体に対して、その商品・サービスを利用する層の割合(普及率や利用率)を仮定します。自動車であれば世帯単位での保有率、コーヒーであれば成人人口に対する飲用率などが手がかりになります。

頻度と単価は、対象の性質によって大きく異なります。自動車のように数年に1回の購入であれば、年間の買い替え率を仮定し、コーヒーのように毎日消費されるものであれば、1日あたりの購入数を積み上げていきます。

どの変数から手をつけるべきか迷った場合は、自分が最も生活実感を持って仮定できる変数(頻度や単価など)から手をつけると、スムーズに式全体を組み立てられます。

高単価層・低単価層、代替品、関連売上の扱い

マクロ売上推定の打ち手評価にあたる部分では、高単価層と低単価層、代替品、関連売上の扱いを確認することが重要です。単価を一律に扱うと、実態と大きくずれることがあるため、必要に応じて層別に考える視点を持ちましょう。

代替品の存在も市場規模に影響します。例えばコーヒー市場を考える際、カフェでの消費と家庭での消費、缶コーヒーとレギュラーコーヒーなど、複数のチャネルや形態を意識すると、より精度の高い推定に近づきます。

関連売上(周辺商品やサービス)を含めるかどうかも、市場の定義次第で答えが変わる要素です。含める範囲を最初に宣言しておくことで、後から答えの妥当性を問われた際にも一貫した説明ができます。

最終的な市場規模が出たら、GDPや関連する既知の市場規模と比較し、桁として妥当な範囲に収まっているかを検算することが、回答の説得力を高めます。

まとめ

マクロ売上推定は、市場範囲と含める商品・サービスを定義したうえで、購入者数×頻度×単価という式で分解し、高単価層や代替品の扱いを踏まえて精度を高める型で進めます。

関連する練習問題

medium

日本の自動車市場規模はいくらか

新車販売台数と平均単価から日本の自動車市場規模を推定してください。

解答例を見る
easy

日本のコーヒー市場規模はいくらか

飲用人口、頻度、単価から日本のコーヒー市場規模を推定してください。

解答例を見る