日本のコーヒー市場規模はいくらか|フェルミ推定の解き方と解答例
飲用人口、頻度、単価から日本のコーヒー市場規模を推定してください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
解答・解説を開く
回答の要点
- 分解
- 市場 = 飲用人口 × 365日 × 各区分の(重複のない購入形態別の杯数/日 × 1杯相当価格)の合計
- 主な前提
- 飲用人口:7,000万人、1人の杯数:0.8杯/日、1杯相当価格:30円/杯、年間日数:365日などを計算の前提に置く。
- 推定結果
- 約3兆円
最初に確認・宣言すべきこと
- カフェでの飲食代も含むか、コーヒー飲料・豆の購入のみか
- 家庭で淹れる分(豆・インスタント)も含むか
- コーヒー系の甘い飲料(カフェオレ等)も含むか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
カフェでの購入、家庭用の豆・インスタント、缶・ペット・コンビニコーヒーまでを市場に含めると先に決める
ヒント2を開く
市場 = 飲用人口 × 365日 × 各区分の(重複のない購入形態別の杯数/日 × 1杯相当価格)の合計
ヒント3を開く
家庭: 204億杯(0.8杯/日)×30円。職場備付: 備付抽出のみ。255.5億人日×0.3杯×30円。缶・コンビニ等: カフェと排他。持参分は購入形態で一度だけ。カフェ: 25億杯(10日に1回)×450円
ヒント4を開く
飲用人口7,000万人。1人1日で自宅抽出0.8杯×30円、職場備付0.3杯×30円、缶・コンビニ等0.3杯×140円、カフェ0.1杯×450円。計120円×7,000万×365=3.066兆円です。飲用人口7,000万人は成人1億人×日常飲用率70%という仮定です。カフェ0.1杯/日は週0.7杯、缶等0.3杯/日は週2.1杯へ戻して行動頻度を確認します。職場で飲む購入品を備付抽出にも重ねません。
構造図: どう分解して解くか
家庭の計算根拠
職場備付の計算根拠
缶・コンビニ等の計算根拠
カフェの計算根拠
検算カフェ頻度0.05〜0.15杯/日なら総額約2.49兆〜3.64兆円。杯数の大きい家庭より、単価の高いカフェ頻度が金額に強く効きます。豆だけの市場統計との比較はできません。
計算の参考にする概数
人口・世帯数など、さまざまな問題に使える概数を押さえましょう。業界ごとの店舗数や利用者数を暗記する必要はありません。購入率や稼働率は、条件を説明して置く仮定です。基礎数値の一覧はフェルミ推定で覚えておくべき基礎数値にまとめています。
- 知識として覚える概数:日本の人口は約1.2億人。総務省の2024年10月1日推計は1億2,380万2千人です。解答の年齢別人口は計算用に丸めた配分で、各年齢の公表値ではありません。 総務省統計局・人口推計(2024年10月)
- 分解の終点:人口・世帯数など広く使う基礎的な概数を押さえ、頻度・購入率・稼働率・商圏は解答上の仮定として説明します。細分化しても各比率の根拠が増えない場合はそこで止め、結論への影響が大きい入力を感度分析・観測で確かめます。
回答例(面接での話し方)
1結論
完成飲料と自家抽出を含む最終購入金額で年約3兆円。市場の範囲を先に固定する必要があります。
2前提
国内で消費するコーヒーの最終購入金額です。家庭・職場は豆等の購入、店外の持ち帰り飲料とカフェは完成品の支出を数えます。
3分解式
市場 = 飲用人口 × 365日 × 各区分の(重複のない購入形態別の杯数/日 × 1杯相当価格)の合計
4計算
飲用人口7,000万人。1人1日で自宅抽出0.8杯×30円、職場備付0.3杯×30円、缶・コンビニ等0.3杯×140円、カフェ0.1杯×450円。
計120円×7,000万×365=3.066兆円です。
飲用人口7,000万人は成人1億人×日常飲用率70%という仮定です。カフェ0.1杯/日は週0.7杯、缶等0.3杯/日は週2.1杯へ戻して行動頻度を確認します。職場で飲む購入品を備付抽出にも重ねません。
5検算
カフェ頻度0.05〜0.15杯/日なら総額約2.49兆〜3.64兆円。杯数の大きい家庭より、単価の高いカフェ頻度が金額に強く効きます。豆だけの市場統計との比較はできません。
よくあるミス
- カフェ価格(450円)を全杯数の2割など大きな比率に掛けて過大化し、後から割り引いて辻褄を合わせる
- 家庭で淹れる低単価の大量消費を落とす
- 飲まない人を含めた全人口に高頻度を掛ける
面接官の深掘り質問
コンビニコーヒーの市場規模は?
5.6万店 × 1日100杯 × 120円 × 365日 ≒ 2,500億円。全体市場の1割弱を短期間で取った、というシェア構造まで言えると強い。
カフェチェーンの出店余地はまだありますか?
本文のカフェ支出は約1.1兆円として、地域別の人口・来店頻度・競合供給へ分け直す。全国市場の残りを受け入れ先が足りない人数とは扱わず、候補立地で獲得可能な客数と単店の採算を確認する。
評価ポイント
- 杯数を飲む場所別に分け、場所ごとに単価を置けた
- カフェの頻度を実感から置き、高単価チャネルを過大にしなかった
- 後から割り引くなどの調整なしで結論まで積めた
- 杯数と金額で構成比が逆転する構造を説明できた