日本のコーヒー市場規模はいくらか|フェルミ推定の解き方と解答例
飲用人口、頻度、単価から日本のコーヒー市場規模を推定してください。
自分で設定する論点
- 市場範囲と売上に含める商品・サービスを自分で定義する
- 人口、購入者数、頻度、単価など、どの式で市場を分解するか決める
- 高単価層と低単価層、代替品、関連売上の扱いを確認する
- 家庭用・カフェ・缶コーヒーなどチャネルの範囲を定義する
最初に確認・宣言すべきこと
- カフェでの飲食代も含むか、コーヒー飲料・豆の購入のみか
- 家庭で淹れる分(豆・インスタント)も含むか
- コーヒー系の甘い飲料(カフェオレ等)も含むか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
杯数 × 単価で入る。まず「日本人は1日何杯飲むか」
ヒント2を開く
飲む人と飲まない人がいる。飲用人口×頻度で杯数を作る
ヒント3を開く
単価はチャネルで桁が違う: 家庭30円、缶・ペット130円、カフェ400円
考え方
- 飲用人口 × 頻度で年間総杯数を出す
- チャネル別(家庭・缶/ペット・カフェ)の単価ミックスで平均単価を作る
- 1人あたり年間杯数という国際比較可能な指標で検算する
解答の流れ
- 飲用人口: 成人9,000万人の8割 ≒ 7,000万人
- 頻度: 平均1日1.5杯 → 年間総杯数 7,000万 × 1.5 × 365 ≒ 380億杯
- 単価ミックス: 家庭(30円)5割、缶・ペット(130円)3割、カフェ(400円)2割 → 平均135円
- 市場規模 = 380億杯 × 135円 ≒ 5兆円。カフェの飲食全体を除きコーヒー本体に絞ると3兆円前後
- 結論はコーヒー関連で約3兆円とする
回答例
【結論】日本のコーヒー市場は約3兆円と推定します。 【前提】家庭用の豆・インスタント、缶・ペット飲料、カフェでのコーヒー購入を含みます。 【分解式】市場規模 = 飲用人口 × 飲用頻度 × 平均単価。単価はチャネルのミックスで作ります。 【計算】成人9,000万人の8割、約7,000万人がコーヒーを飲み、平均1日1.5杯とすると年間約380億杯です。単価は、家庭で淹れる1杯30円が5割、缶・ペットボトル130円が3割、カフェ400円が2割として加重平均で約135円。380億杯 × 135円 ≒ 5兆円ですが、カフェ価格には場所代が含まれるためコーヒー市場としては割り引き、約3兆円とします。 【検算】1人あたり年500杯強は「1日1.5杯」の設定通りで、コーヒー消費大国の実感とも合います。
実際の数値との突き合わせ
全日本コーヒー協会などの推計: コーヒー関連市場は約3兆円とされる
1.5兆〜5兆円に入っていれば桁感OK
よくあるミス
- カフェ価格(400円)を全杯数に掛けて数倍に過大化する
- 家庭で淹れる低単価の大量消費を落とす
- 飲まない人を含めた全人口に高頻度を掛ける
面接官の深掘り質問
コンビニコーヒーの市場規模は?
5.6万店 × 1日100杯 × 120円 × 365日 ≒ 2,500億円。全体市場の1割弱を短期間で取った、というシェア構造まで言えると強い。
カフェチェーンの出店余地はまだありますか?
カフェ消費2割×3兆円=6,000億円の市場に対し、スタバ約2,800億円など主要チェーンで既に過半。都心は飽和、郊外・地方ロードサイドが残余、と地域で答える。
評価ポイント
- 杯数と単価に分け、単価をチャネルミックスで作れた
- チャネルで単価が10倍以上違う構造に気づけた
- カフェ価格に含まれる場所代など範囲の紛れを処理できた
- 1人あたり杯数で妥当性を確認できた