スターバックス1店舗の年間売上はいくらか|フェルミ推定の解き方と解答例
客数、客単価、営業日から標準的なスターバックス1店舗の年間売上を推定してください。
自分で設定する論点
- 対象店舗や拠点の標準像を自分で置く
- 客数、客単価、営業時間、営業日など、売上式の変数を選ぶ
- 立地差、時間帯差、繁忙期をどう補正するか考える
- 都心か郊外か、標準として想定する立地を宣言する
最初に確認・宣言すべきこと
- 標準的な路面店・商業施設内の店を想定してよいか
- テイクアウト・モバイルオーダーも含むか
- グッズ・豆の物販も含むか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
売上 = 1日客数 × 客単価 × 営業日数
ヒント2を開く
客数は時間帯で波がある。レジの行列の実感からピーク時の処理数を置く
ヒント3を開く
客単価はドリンク1杯+フード追加率で作る。600〜700円が相場観
考え方
- 時間帯別の客数を積み、客単価を掛けるシンプルな構造で入る
- ピーク時のレジ処理能力(1分1人前後)を客数の上限根拠に使う
- 全店売上・店舗数という公開情報のイメージで検算する
解答の流れ
- 客数: ピーク4時間×60人 + 通常10時間×35人 ≒ 590人/日
- 客単価: ドリンク500円 + フード追加(40%の人が300円) ≒ 620円
- 日商 = 590人 × 620円 ≒ 37万円
- 年間 = 37万円 × 360日 ≒ 1.3億円
- 結論は約1.3億〜1.5億円。都心大型店は2億円超、と立地幅を添える
回答例
【結論】スターバックス1店舗の年間売上は約1.5億円と推定します。 【前提】商業施設や街中の標準的な店舗を想定し、ドリンク・フード・物販を含みます。 【分解式】年間売上 = 1日客数 × 客単価 × 営業日数。 【計算】客数は、朝・昼・夕方のピーク4時間はレジがほぼ稼働し続けて1時間60人、それ以外の10時間は35人として1日約600人。客単価はドリンク500円に、4割の客が300円のフードを足すとして約620円。日商は約37万円、年間360日で約1.3億円です。混雑店の上振れを見て約1.5億円とします。 【検算】スターバックスの国内売上は約2,800億円、店舗数は約1,900店です。割り算すると1店あたり約1.5億円で、推定と一致します。
実際の数値との突き合わせ
スターバックスジャパンの公表値からの概算: 国内売上約2,800億円 ÷ 約1,900店 ≒ 1店あたり約1.5億円
8,000万〜3億円に入っていれば桁感OK
よくあるミス
- 終日ピークの客数で置いて過大になる
- 客単価を1,000円超に置く(ドリンク中心の業態)
- 営業日数を営業「時間」と混同する
面接官の深掘り質問
この店の利益はどのくらい残りますか?
売上1.5億に対し、原価3割・人件費3割・家賃1割強・その他で営業利益率10〜15%、約2,000万円。カフェのコスト構造を言えるか。
モバイルオーダーの導入は売上をどう変えましたか?
ピーク時のレジ処理能力という制約を緩め、機会損失を回収する打ち手。客数の上限を上げる効果として構造的に説明する。
評価ポイント
- 時間帯の波を客数に織り込めた
- 客単価をドリンク+フード追加率で構造化できた
- レジ処理能力という物理制約を意識できた
- 全社売上÷店舗数での検算ができた