マクドナルド1店舗の年間売上はいくらか|フェルミ推定の解き方と解答例
客数と客単価から、マクドナルド1店舗の年間売上を推定してください。
自分で設定する論点
- 対象店舗や拠点の標準像を自分で置く
- 客数、客単価、営業時間、営業日など、売上式の変数を選ぶ
- 立地差、時間帯差、繁忙期をどう補正するか考える
- ドライブスルーの有無など、標準店の条件を自分で置く
最初に確認・宣言すべきこと
- 郊外型(ドライブスルーあり)と都心型のどちらを標準とするか
- デリバリー(マックデリバリー・Uber)も含むか
- 24時間営業を想定するか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
売上 = 客数 × 客単価。マクドナルドは客数の多さが特徴
ヒント2を開く
レジ+モバイルオーダー+ドライブスルーで、ピークは1時間150人以上さばける
ヒント3を開く
客単価はセットで700円前後。朝マックは安く、家族連れは高い
考え方
- 時間帯別(朝・昼・午後・夜)の客数を処理能力ベースで積む
- チャネル(店内・ドライブスルー・デリバリー)の存在に触れる
- 全店売上と店舗数という公開情報の相場観で検算する
解答の流れ
- 客数: 昼ピーク3時間×150人 + 朝2時間×100人 + その他12時間×50人 ≒ 1,250人/日
- 客単価: 単品客とセット・家族客のミックスで平均650円
- 日商 = 1,250人 × 650円 ≒ 80万円
- 年間 = 80万円 × 365日 ≒ 2.9億円
- 結論は約2.5億〜3億円。コンビニ(2億円)より高い、という比較も添える
回答例
【結論】マクドナルド1店舗の年間売上は約2.6億円と推定します。 【前提】ドライブスルー付き郊外店と都心店をならした標準店を想定し、デリバリーも含みます。 【分解式】年間売上 = 1日客数 × 客単価 × 365日。 【計算】客数は、昼ピーク3時間はカウンター・モバイルオーダー・ドライブスルーの複数チャネルで1時間150人、朝マック2時間で100人、その他の時間帯12時間は50人として、1日約1,250人です。客単価は単品の学生からセットの家族連れまでならして650円。日商約80万円、年間で約2.9億円です。営業時間の短い店を考慮し、約2.6億円とします。 【検算】日本マクドナルドの全店売上は約7,800億円、店舗数は約2,950店なので、1店あたり約2.6億円。推定と一致します。
実際の数値との突き合わせ
日本マクドナルドHDの公表値(2023年): 全店売上約7,800億円 ÷ 約2,950店 ≒ 1店あたり約2.6億円
1.5億〜4億円に入っていれば桁感OK
よくあるミス
- レジ1列の処理能力だけで客数上限を低く見積もる
- 客単価を1,000円超に置く(単価より回転で稼ぐ業態)
- コンビニの日販(50万円)との規模比較ができない
面接官の深掘り質問
マクドナルドとコンビニ、1店舗の売上が高いのはなぜマックですか?
客数は同水準でも、マックは「食事」で単価650円、コンビニは「ついで買い」で600円だが営業時間と商圏の使い方が違う。業態の需要の質の違いで説明する。
この店の売上を10%伸ばすには?
ピークは処理能力の上限に近いので、アイドルタイム(午後)の需要創出(カフェ利用・スイーツ)か、デリバリー拡大か。時間帯別の稼働率から打ち手を選ぶ。これはケース面接の「マクドナルドの売上向上」につながる。
評価ポイント
- 複数チャネル(店内・DT・デリバリー)の処理能力に気づけた
- 時間帯別の客数の波を作れた
- 客層ミックスで客単価を置けた
- 全社売上÷店舗数で検算できた