日本の自動車市場規模はいくらか|フェルミ推定の解き方と解答例
新車販売台数と平均単価から日本の自動車市場規模を推定してください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
解答・解説を開く
回答の要点
- 分解
- 新車市場 = 各区分の(車種別の新車販売台数 × 実売単価)の合計、新車販売 ≈ 国内保有からの退出 + 保有の純増
- 主な前提
- 国内保有:6,000万台、国内使用期間:15年、低価格車の寄与:72万円、普通車等の寄与:180万円などを計算の前提に置く。
- 推定結果
- 約11兆円
最初に確認・宣言すべきこと
- 新車販売のみか、中古車market・整備・部品も含むか
- 乗用車のみか、商用車も含むか
- 国内販売ベースでよいか(輸出は除くか)
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
新車販売だけを市場とするか、中古車・整備・部品まで含むかを先に決める。含めると市場は数倍になる
ヒント2を開く
新車市場 = 各区分の(車種別の新車販売台数 × 実売単価)の合計、新車販売 ≈ 国内保有からの退出 + 保有の純増
ヒント3を開く
乗用車。商用車
ヒント4を開く
乗用車6,000万台÷国内平均使用15年=400万台、商用車1,500万台÷20年=75万台。乗用車単価は180万円×40%+300万円×60%=252万円で10.08兆円。商用車平均150万円なら1.125兆円、合計約11.2兆円です。平均価格252万円は販売台数の構成比で加重します。国内使用年数は最初の所有者の買替周期ではなく、中古使用を経て廃車・輸出に至る期間で、保有が安定するときだけ保有÷年数を年間新車流入の近似にできます。
構造図: どう分解して解くか
乗用車の計算根拠
検算乗用車の国内使用12〜18年なら乗用車市場は約8.4兆〜12.6兆円。商用車平均150〜300万円でも全体に約1.1兆円の差が出るため、数量比で価格を加重して確認します。
回答例(面接での話し方)
1結論
中心値約11兆円。新車から国内退出までの年数と車種別の実売価格に条件付きです。
2前提
国内の新車販売金額を対象とし、中古車・整備・保険・海外販売は除きます。保有台数が概ね安定していると仮定します。
3分解式
新車市場 = 各区分の(車種別の新車販売台数 × 実売単価)の合計、新車販売 ≈ 国内保有からの退出 + 保有の純増
4計算
乗用車6,000万台÷国内平均使用15年=400万台、商用車1,500万台÷20年=75万台。
乗用車単価は180万円×40%+300万円×60%=252万円で10.08兆円。
商用車平均150万円なら1.125兆円、合計約11.2兆円です。平均価格252万円は販売台数の構成比で加重します。
国内使用年数は最初の所有者の買替周期ではなく、中古使用を経て廃車・輸出に至る期間で、保有が安定するときだけ保有÷年数を年間新車流入の近似にできます。
5検算
乗用車の国内使用12〜18年なら乗用車市場は約8.4兆〜12.6兆円。商用車平均150〜300万円でも全体に約1.1兆円の差が出るため、数量比で価格を加重して確認します。
よくあるミス
- 保有台数を最初の持ち主の保有年数(7年)で割り、販売台数を倍近く過大にする
- 割り算の結果と採用する台数が食い違ったまま進める(8,000万÷13年=615万台なのに450万台とするなど)
- 中古車・アフターサービスを曖昧に混ぜて範囲がぶれる
面接官の深掘り質問
EV化が進むと市場規模はどう変わりますか?
台数は横ばい〜減でも単価は上昇(電池コスト)。一方、部品点数減でアフター市場は縮小。新車市場と関連市場を分けて方向感を答える。
中古車市場の規模も概算してください。
中古車の年間登録は新車を上回る約600万台 × 平均単価100万円 ≒ 6兆円。新車との単価差・回転の速さという構造の違いを言えるか。
評価ポイント
- ストック÷廃車までの年数でフロー(販売台数)を導けた
- 最初の持ち主の保有年数と廃車までの年数を区別できた
- 乗用車と商用車、軽と普通車の構成比で単価ミックスを作れた
- シェア構造(トヨタ3割)からの検算ができた