日本の外食市場規模はいくらか|フェルミ推定の解き方と解答例
人口と外食頻度、単価から日本の外食市場規模を推定してください。
自分で設定する論点
- 市場範囲と売上に含める商品・サービスを自分で定義する
- 人口、購入者数、頻度、単価など、どの式で市場を分解するか決める
- 高単価層と低単価層、代替品、関連売上の扱いを確認する
- 中食(持ち帰り弁当・惣菜)を含むかどうかを定義する
最初に確認・宣言すべきこと
- レストラン・居酒屋などの外食のみか、中食(弁当・惣菜)も含むか
- 給食・社食・ホテル宴会も含むか
- インバウンド客の消費も含むか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
1人あたり月間外食支出 × 人口 × 12カ月が最短ルート
ヒント2を開く
自分の外食費を思い出す: ランチ・飲み会・週末の食事で月いくらか
ヒント3を開く
学生・単身・ファミリー・高齢者で外食頻度は大きく違う
考え方
- 1人あたり月間外食支出をセグメント別に置いて加重する
- 昼(ランチ)と夜(飲み会・ディナー)で単価が違う構造を織り込む
- 家計調査の実感(食費の3割前後が外食)で検算する
解答の流れ
- 働く単身・若手層(3,000万人): ランチ週5回+飲み会で月3万円
- ファミリー・その他成人(6,000万人): 週末外食中心で月1.5万円
- 高齢者・子ども(3,000万人): 月5,000円
- 合計: (3,000万×3万 + 6,000万×1.5万 + 3,000万×0.5万) × 12 ≒ 24兆円
- 給食・宴会・インバウンドを加え、結論は約25兆円とする
回答例
【結論】日本の外食市場は約25兆円と推定します。 【前提】レストラン・ファストフード・居酒屋・給食などの外食を対象にし、持ち帰り中心の中食は含めません。 【分解式】セグメント別の1人あたり月間外食支出 × 人口 × 12カ月。 【計算】平日ランチと飲み会が多い働く単身・若手層3,000万人は月3万円。ファミリー層など6,000万人は週末外食中心で月1.5万円。高齢者・子ども3,000万人は月5,000円とすると、年間で約24兆円です。学校・社員食堂やインバウンド消費を上乗せして約25兆円とします。 【検算】1人あたり平均で月1.7万円。1日あたり560円で、ランチ1回分弱を毎日使う計算になり、生活実感として自然です。
実際の数値との突き合わせ
日本フードサービス協会・外食産業総合調査研究センター: 外食産業市場規模はコロナ前(2019年)で約26兆円
15兆〜40兆円に入っていれば桁感OK
よくあるミス
- 自分(外食が多い層)の支出を全人口に外挿して過大になる
- 夜の宴会・アルコールの高単価を忘れて過小になる
- 外食と中食の線引きが最後まで曖昧
面接官の深掘り質問
外食市場はコロナ前後でどう変わりましたか?
2019年約26兆→2020年に2割超減→宴会・深夜需要を残して回復。「戻らない需要(職場飲み会)」と「新しい需要(中食・デリバリー)」を分けて答える。
デリバリー市場はこのうちどのくらいですか?
フードデリバリーは約8,000億円規模。外食全体の3%程度で、都市部・若年層に偏在。全体に対する比率で位置づけられるか。
評価ポイント
- ライフスタイル別に外食支出を分けられた
- 自分の家計実感を仮定の根拠に使えた
- 中食を含むかの範囲を最初に宣言できた
- 1人1日あたりに直して検算できた