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フェルミ推定の例題と解き方

ユニットベースの解き方(店舗・座席あたりで概算する型)

ユニットベースのフェルミ推定は、店舗、車両、席数などの単位あたりの生産性から全体を推定する型です。売上や稼働量を問うお題で頻出します。

ユニットベースの問題とはどのようなお題か

ユニットベースの問題は、「コンビニ1店舗の1日の売上はいくらか」「全国のタクシーの年間走行距離は合計何kmか」といった、1つの単位(店舗、車両、座席など)あたりの数量を積み上げて全体を求めるお題です。

この型は、ミクロ売上推定や存在アプローチと関連が深く、1ユニットあたりの生産性をまず具体的にイメージし、それにユニット数を掛け合わせるという2段階の思考が特徴です。

ユニットベースの問題は、自分の身近な生活実感(よく行く店舗の様子など)を土台に考えられるため、他の型に比べて仮定の妥当性を確認しやすいという利点があります。

一方で、ユニットあたりの数量にはばらつきがあることが多く、平均的な1ユニットをどう定義するかによって答えが大きく変わる点には注意が必要です。

推定対象をユニットに分解する

ユニットベースの分解では、推定対象を台数、店舗数、席数などのユニットに分解することが出発点になります。何をユニットとして扱うかを最初に決めることで、その後の計算の道筋が明確になります。

ユニットの定義は、対象によって複数の候補が考えられることがあります。例えば飲食店の売上であれば、店舗数をユニットにするか、座席数をユニットにするかで、その後の分解の仕方が変わってきます。

ユニットを決めたら、そのユニットの総数をどう推定するか(既存の統計的な感覚や、存在アプローチの考え方)を確認し、次のステップに進みます。

ユニットの定義に迷った場合は、より具体的にイメージしやすく、生活実感で検算しやすいものを選ぶと、その後の説明がしやすくなります。

1ユニットあたりの稼働時間・回転率・生産量を仮定する

ユニットベースの分解では、1ユニットあたりの稼働時間、回転率、生産量を自分で仮定することが中心になります。例えばコンビニ1店舗の売上であれば、1日の来客数、客単価、営業時間を仮定し、掛け合わせて求めます。

回転率という考え方は、飲食店や座席数を扱うテーマで特に重要です。1つの席が1日に何回転するか(何人が入れ替わり利用するか)を仮定することで、座席数から来客数を導くことができます。

生産量を仮定する際は、忙しい時間帯と空いている時間帯の差を平均化して考えることが基本ですが、繁忙期・閑散期の差が大きい対象では、その点に一言触れると丁寧な印象になります。

1ユニットあたりの数量は、自分の生活実感(よく利用する店舗や施設のイメージ)と照らし合わせて、現実離れした仮定になっていないかを確認しながら進めましょう。

繁忙差・低稼働分・平均値の置き方をレンジで確認する

ユニットベースの打ち手評価にあたる部分では、繁忙差、低稼働分、平均値の置き方をレンジで確認することが重要です。1ユニットあたりの数量は、実際には店舗や車両によってばらつきがあるため、平均値として扱ってよいかを意識しておく必要があります。

繁忙期と閑散期、都市部と地方など、ユニットあたりの数量に大きな差が生まれる要因がある場合は、平均値だけでなく上限・下限のレンジで示すと、より説得力のある回答になります。

低稼働なユニット(利用者の少ない店舗や車両)の存在を無視して平均値だけで計算すると、答えが実態より大きくなりすぎることがあります。この点を検算で確認する意識を持ちましょう。

最終的な答えが出たら、ユニット数と1ユニットあたりの数量、それぞれの仮定が現実的だったかを振り返り、極端な仮定になっていないかを確認して締めくくります。

まとめ

ユニットベースの問題は、推定対象をユニットに分解し、1ユニットあたりの稼働時間・回転率・生産量を仮定したうえで、繁忙差や低稼働分を踏まえてレンジで確認する型で進めます。

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