全国のタクシーの年間走行距離は合計何kmか|フェルミ推定の解き方と解答例
台数と1台あたり稼働距離から、全国のタクシーの年間走行距離を推定してください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
解答・解説を開く
回答の要点
- 分解
- 全国の年間走行距離 = 都市部の年間走行距離 + 地方の年間走行距離。各地域の年間走行距離 = 台数 × 1台の1日走行距離 × 年間稼働日数
- 主な前提
- 都市部の台数:8万台、1日の乗車回数:30回/台・日、1回の乗車距離:4km/回、お客を乗せて走る距離の割合:40%などを計算の前提に置く。
- 推定結果
- 約100億km/年
最初に確認・宣言すべきこと
- 法人・個人タクシーの両方を含むか
- ハイヤーや配車アプリ専業車両は含むか
- 実車(客を乗せた)距離か、回送を含む総走行距離か
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
法人・個人タクシーを合算すると宣言する。実車距離か、回送を含む総走行距離かも先に決める
ヒント2を開く
全国の年間走行距離 = 都市部の年間走行距離 + 地方の年間走行距離。各地域の年間走行距離 = 台数 × 1台の1日走行距離 × 年間稼働日数
ヒント3を開く
都市部の年間走行距離。地方の年間走行距離
ヒント4を開く
まず1台が営業する1日に走る距離を求めます。都市部は乗車30回×1回4km÷お客を乗せて走る距離の割合40%=300km/台・日。地方は13回×4km÷40%=130km/台・日と仮定します。 次に、1台あたりの年間走行距離へ換算します。都市部は300km×250日=7.5万km/台・年。地方は130km×250日=3.25万km/台・年です。 地域ごとの台数を掛けると、都市部8万台×7.5万km=60億km/年。地方12万台×3.25万km=39億km/年です。 全国の年間合計は60億+39億=99億km/年。概数で約100億km/年と推定します。 都市部の乗車30回/日は、18時間営業×1時間あたり約1.67回という仮定です。空車で走る距離も加えた300kmを、客待ちや休憩を含む営業時間内に走れるか確認します。年250日は車両が動く日数で、運転者1人の勤務日数とは分けて考えます。
構造図: どう分解して解くか
都市部の年間走行距離の計算根拠
地方の年間走行距離の計算根拠
検算別の計算順でも、(8万台×300km/台・日+12万台×130km/台・日)×250日=3,960万km×250=99億km/年となります。3,960万kmは全車両がそれぞれ1日動いた場合の途中計算で、年間の答えではありません。 車両の年間稼働日数が200〜300日なら、全国の年間合計は79.2億〜118.8億kmです。
回答例(面接での話し方)
1結論
全国のタクシーの年間走行距離は約100億km/年です。都市部60億km/年と地方39億km/年の合計99億km/年を丸めています。
2前提
全国のタクシーが1年間に走る距離を、お客を乗せているときも空車のときも含めて推定します。都市部8万台・地方12万台、各車両が年250日動くと仮定します。台数と日数はこの解答の設定です。
3分解式
全国の年間走行距離 = 都市部の年間走行距離 + 地方の年間走行距離。
各地域の年間走行距離 = 台数 × 1台の1日走行距離 × 年間稼働日数
4計算
まず1台が営業する1日に走る距離を求めます。
都市部は乗車30回×1回4km÷お客を乗せて走る距離の割合40%=300km/台・日。
地方は13回×4km÷40%=130km/台・日と仮定します。
次に、1台あたりの年間走行距離へ換算します。
都市部は300km×250日=7.5万km/台・年。
地方は130km×250日=3.25万km/台・年です。
地域ごとの台数を掛けると、都市部8万台×7.5万km=60億km/年。
地方12万台×3.25万km=39億km/年です。
全国の年間合計は60億+39億=99億km/年。
概数で約100億km/年と推定します。
都市部の乗車30回/日は、18時間営業×1時間あたり約1.67回という仮定です。空車で走る距離も加えた300kmを、客待ちや休憩を含む営業時間内に走れるか確認します。
年250日は車両が動く日数で、運転者1人の勤務日数とは分けて考えます。
5検算
別の計算順でも、(8万台×300km/台・日+12万台×130km/台・日)×250日=3,960万km×250=99億km/年となります。
3,960万kmは全車両がそれぞれ1日動いた場合の途中計算で、年間の答えではありません。
車両の年間稼働日数が200〜300日なら、全国の年間合計は79.2億〜118.8億kmです。
よくあるミス
- 1日の走行を500kmなど高速道路並みに見積もる(市街地の低速を忘れる)
- 1日あたりの距離で計算を止め、車両の年間稼働日数を掛け忘れる
- 台数の桁を外す(タクシーは乗用車全体の0.4%程度)
面接官の深掘り質問
タクシー業界全体の年間売上はいくらになりますか?
本文の走行99億km×距離ベース実車率40%×仮の運賃400円/kmで約1.58兆円。初乗り・待ち時間・迎車料金は別項で補正し、実車率を無説明に45%へ変えない。
ライドシェア解禁で走行距離はどう変わると思いますか?
供給不足の深夜・地方で走行が増える一方、既存タクシーと奪い合いも起きる。総需要(移動回数)が増えるのか、担い手が変わるだけかを分けて答える。
評価ポイント
- 台数×1日走行×稼働日数の3要素に分解できた
- 1日走行を乗車回数・距離・実車率から組み立て、時間×時速でも確かめられた
- 都市部と地方を分け、後付けの補正なしで積めた
- 自家用車との倍率で単位あたりの妥当性を確認できた