地方の医師不足を解消するには|ケース面接の回答例と進め方
地方都市・郡部の医師不足を改善する施策を考えてください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
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回答の要点
- 構造化
- 医師不足を必要人数−現在の人数に分け、採用と仕事の効率化を別に評価。
- ボトルネック
- 採用後の定着と地域内の配置、医師に集中する周辺業務に着目。
- 打ち手
- 定着支援・採用・派遣と業務移管を進める。実人数は105人増の仮説で、必要な140人増には35人不足。
面接官への確認例
- 問題は医師総数か、地域・診療科の偏在か(偏在としてよいか)
- 主体は都道府県としてよいか
- 医師の職業選択の自由という制約は前提でよいか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
医師の絶対数の問題か、地域・診療科の偏在かを最初に切り分ける。主体は都道府県としてよい
ヒント2を開く
診療能力 = 医師の常勤換算人数 × 1人の診療可能時間 × 対応できる診療の範囲
ヒント3を開く
着目した理由:目標540人に対し現在400人で140人不足します。採用・派遣の試算105人だけでは足りないため、定着と医師が診療に使える時間にも着目します。 改善すべきこと:地域で働く医師を増やすと同時に、限られた人数で対応できる診療を増やす必要があります。人数の増加と作業時間の節約は別に測り、通院のしやすさも保ちます。
ヒント4を開く
人口10万対133人から180人へ増やす実人数目標なら必要数は540人、差140人。年15人×5年=75人は5年後に全員定着する仮定。ローテーション常時30人が純追加なら最大105人増で、実人数目標には35人不足です。 対象人口30万人に目標180人/10万人を掛けると540人です。採用年15人は候補30人×就業50%という仮説で、5年間の離職を引いて残存人数を数えます。現在400人は登録名簿の実人数とし、兼務医師の診療能力は別に常勤換算します。
構造図: どう分解して解くか
改善候補
着目した理由:目標540人に対し現在400人で140人不足します。採用・派遣の試算105人だけでは足りないため、定着と医師が診療に使える時間にも着目します。
改善すべきこと:地域で働く医師を増やすと同時に、限られた人数で対応できる診療を増やす必要があります。人数の増加と作業時間の節約は別に測り、通院のしやすさも保ちます。
打ち手と評価
結論
定着支援と診療体制の見直しを進めます。採用と派遣で105人増の仮説、実人数目標には35人不足します。実人数の確保と診療能力の改善を分けて計画します。
回答例(面接での話し方)
1前提
郡部30万人・医師400人の仮想県で、医師実人数の増加と診療能力の改善を別に管理します。移動時間や診療科ごとのアクセスも成果指標です。
2現状分析
診療能力 = 医師の常勤換算人数 × 1人の診療可能時間 × 対応できる診療の範囲。
人口10万対133人から180人へ増やす実人数目標なら必要数は540人、差140人。
年15人×5年=75人は5年後に全員定着する仮定。
ローテーション常時30人が純追加なら最大105人増で、実人数目標には35人不足です。
対象人口30万人に目標180人/10万人を掛けると540人です。採用年15人は候補30人×就業50%という仮説で、5年間の離職を引いて残存人数を数えます。
現在400人は登録名簿の実人数とし、兼務医師の診療能力は別に常勤換算します。
3ボトルネック
着目した理由:目標540人に対し現在400人で140人不足します。採用・派遣の試算105人だけでは足りないため、定着と医師が診療に使える時間にも着目します。
改善すべきこと:地域で働く医師を増やすと同時に、限られた人数で対応できる診療を増やす必要があります。人数の増加と作業時間の節約は別に測り、通院のしやすさも保ちます。
4打ち手
1. 中核病院への集約+巡回・遠隔医療。分散した当直や設備対応をまとめ、診療に使える時間を増やす。巡回・遠隔で移動の不便を補う。
住民合意・アクセス悪化の不公平感に注意して実行条件を確認します。
2. キャリア型ローテーション・地域枠改善。地域で働いても経験や専門性を伸ばせる仕組みを作り、採用と定着の割合を上げる。
大学医局との調整に注意して実行条件を確認します。
3. 看護師等へのタスクシフト。医師でなくても担える業務を移し、医師が診療に使う時間を増やす。
研修コスト・責任範囲の整理に注意して実行条件を確認します。
診療科別の勤務・休息・移動・診療時間から常勤換算を行い、待ち日数と救急搬送時間を確認します。ローテーションの派遣元で起きる不足と地域枠の離脱を差し引き、実施は専門職の判断で検証します。
5評価と推奨
定着支援と診療体制の見直しを進めます。採用と派遣で105人増の仮説、実人数目標には35人不足します。実人数の確保と診療能力の改善を分けて計画します。
よくあるミス
- 「医学部定員を増やす」だけで、偏在という本質と時間軸(養成に10年)を外す
- 「手当を増やす」という金銭インセンティブ一本槍(キャリア不安には効きにくい)
- 住民の反発を無視して集約を語る、あるいは集約を怖れて全町維持を前提にする
面接官の深掘り質問
オンライン診療で医師不足はどこまで解決しますか?
対象患者・診療内容ごとに遠隔で対応できる業務を専門職が判定する。移動時間が減っても診療時間や現地支援者は必要で、対応可能件数・アクセス・安全を指標に実効能力を測る。
診療科の偏在(産科・外科の不足)はどうしますか?
訴訟リスク・労働負荷という構造要因に、無過失補償の拡充・複数主治医制・手当を組み合わせる。地域偏在とはドライバーが違う、と区別して答える。
評価ポイント
- 総数でなく偏在の問題と定義し直せた
- 医師個人の意思決定(キャリア・生活・負担)から原因を掘れた
- 「全ての町に常勤医」を諦める集約の判断を示せた
- 強制でなく障壁除去という設計思想を貫けた