日本の水田面積はどれくらいか|フェルミ推定の解き方と解答例
米の消費量から逆算して日本の水田面積を推定してください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
解答・解説を開く
回答の要点
- 分解
- 田の総面積 = 主食用米の需要 ÷ 単収 ÷ 田のうち主食用に使う面積比率
- 主な前提
- 人口:1.2億人、年の生米消費:50kg/人、重量換算:1,000kg/t、単収:5t/haなどを計算の前提に置く。
- 推定結果
- 約230万ha
最初に確認・宣言すべきこと
- 「水田面積」は作付面積か、休耕田も含む田の総面積か
- 飼料用・加工用米も含むか
- 輸出入は無視してよいか(米はほぼ自給)
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
「水田面積」を作付面積とするか、休耕田・転作を含む田の総面積とするかを先に決める。ここだけで2倍近くずれる
ヒント2を開く
田の総面積 = 主食用米の需要 ÷ 単収 ÷ 田のうち主食用に使う面積比率
ヒント3を開く
主食用の作付。主食用の面積比: 独立した土地利用の仮定。消費からは導けない
ヒント4を開く
1.2億人×生米換算50kg/年=600万t。単収5t/haで主食用120万ha。主食用比率を52%と仮置きすると120万÷52%=約231万haで、その他約111万haです。生米50kg/年は1日約137gで、乾いた米70gの食事を平均約2回と置く規模です。単収5t/haは1m²あたり0.5kgという農業の基礎値で確認します。田の利用比率52%は消費量から出せないため、土地利用資料か感度分析が必要です。
構造図: どう分解して解くか
主食用の作付の計算根拠
検算主食用比率40〜65%なら総面積185万〜300万ha。精米・玄米の重量と単収の基準を合わせます。茶碗の重量は炊飯後なので、生米50kgへそのまま換算しません。
回答例(面接での話し方)
1結論
主食用比率52%を置けば約230万ha。総面積の結論はこの比率に条件付きです。
2前提
田として維持される土地の総面積を対象とし、主食用稲の作付だけでなく転作・一時休耕を含めます。農地でなくなった土地は除きます。
3分解式
田の総面積 = 主食用米の需要 ÷ 単収 ÷ 田のうち主食用に使う面積比率
4計算
1.2億人×生米換算50kg/年=600万t。
単収5t/haで主食用120万ha。
主食用比率を52%と仮置きすると120万÷52%=約231万haで、その他約111万haです。
生米50kg/年は1日約137gで、乾いた米70gの食事を平均約2回と置く規模です。単収5t/haは1m²あたり0.5kgという農業の基礎値で確認します。
田の利用比率52%は消費量から出せないため、土地利用資料か感度分析が必要です。
5検算
主食用比率40〜65%なら総面積185万〜300万ha。精米・玄米の重量と単収の基準を合わせます。茶碗の重量は炊飯後なので、生米50kgへそのまま換算しません。
よくあるミス
- 1人あたり消費を100kg超と見積もる(それは1960年代の水準)
- 作付面積を出した後、「田はその約2倍」と根拠なく倍にする
- 単収の桁を外す(1haあたり5t=10aあたり500kgを覚えておくと安全)
面接官の深掘り質問
米の消費量は今後どうなりますか? 水田はどうすべきですか?
1人あたり消費は年1%強の減少トレンド+人口減で、需要は20年で2割減の方向。輸出・飼料用・大区画化による集約が論点、と需給両面で答える。
日本の米の市場規模(金額)は?
600万t × 60kgあたり1.5万円 ≒ 1.5兆円。量から金額への変換で、玄米価格と小売価格の違いに触れられると深い。
評価ポイント
- 作付面積と田の総面積の定義差を最初に処理できた
- 1人あたり消費を茶碗のご飯から積み上げ、需要から作付を逆算できた
- 田の総面積を消費ピーク時からの減り方という別ルートで出せた
- 差分を転作・休耕として構造的に説明できた