日本の森林面積はどれくらいか|フェルミ推定の解き方と解答例
日本の森林面積を推定してください。
自分で設定する論点
- 対象範囲と面積単位を決め、含める土地利用を自分で定義する
- 総面積から比率で見るか、需要量から逆算するかを選ぶ
- 山地、市街地、休耕地など、除外・補正すべき要素を確認する
- 人工林と天然林を区別するか、合計で答えるかを決める
最初に確認・宣言すべきこと
- 人工林・天然林の合計でよいか
- 竹林や原野は含むか
- 単位はha・km²のどちらで答えるべきか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
国土面積(約38万km²)からの比率で考えるのが最短
ヒント2を開く
新幹線や車の車窓を思い出す。平野以外はほぼ山と森
ヒント3を開く
「可住地は国土の3割」という有名な数字の裏返しが使える
考え方
- 国土面積 × 森林比率、という引き算的な発想で入る
- 森林比率は「可住地3割・農地1割」の残りから推定する
- 移動中の車窓の実感を比率の根拠として添える
解答の流れ
- 国土面積を38万km²(3,800万ha)と置く
- 可住地(市街地・平野)が約3割、農地が約1割強という土地利用の相場観を使う
- 残る山地・丘陵の大半が森林: 38万km² × 65% ≒ 25万km²
- つまり約2,500万ha
- 検算: 都道府県の面積の6〜7割が山という車窓実感と一致。結論は約2,500万ha(25万km²)とする
回答例
【結論】日本の森林面積は約2,500万ha(25万km²)、国土の約3分の2と推定します。 【前提】人工林・天然林を合わせた森林全体を対象にします。 【分解式】国土面積 × 森林比率で計算します。 【計算】国土は約38万km²です。土地利用のイメージとして、市街地などの可住地が約3割、農地が約1割、水面・道路を数%とすると、残りの6割強が山地です。日本の山はほぼ森に覆われているので、38万km² × 65% ≒ 25万km²、つまり約2,500万haとなります。 【検算】新幹線で東京から大阪まで移動しても、市街地の間はほぼ山林です。フィンランドやスウェーデンと並ぶ世界有数の森林率という知識とも整合します。
実際の数値との突き合わせ
林野庁 森林資源の現況: 森林面積 約2,505万ha(国土の約67%)
1,500万〜3,200万haに入っていれば桁感OK
よくあるミス
- ha・km²・m²の換算を誤り、桁を外す(1km²=100ha)
- 森林率を3〜4割など低く置く(日本は世界トップクラスの森林国)
- 積み上げで入ってしまい、シンプルな比率問題を複雑にする
面接官の深掘り質問
日本は森林が多いのに、なぜ木材を輸入しているのですか?
急峻な地形で伐採・搬出コストが高く、林業の担い手も減少。資源量(ストック)と経済的に使える量(フロー)の差、という構造で説明する。
国内の木材市場規模を概算すると?
木材需要 年間約8,000万m³ × 1m³あたり1.5万円 ≒ 1兆円強。面積からではなく需要側から入り直せるかが見られる。
評価ポイント
- 国土からの比率という最短ルートを選べた
- 可住地3割という相場観を使えた(または実感から導けた)
- haとkm²の単位換算を正確にできた
- 車窓の実感など定性的な裏づけを添えられた