日本の耕地面積はどれくらいか|フェルミ推定の解き方と解答例
田畑を合わせた日本の耕地面積を推定してください。
自分で設定する論点
- 対象範囲と面積単位を決め、含める土地利用を自分で定義する
- 総面積から比率で見るか、需要量から逆算するかを選ぶ
- 山地、市街地、休耕地など、除外・補正すべき要素を確認する
- 耕作放棄地を含めるかどうかを最初に決める
最初に確認・宣言すべきこと
- 田と畑の合計でよいか
- 耕作放棄地・遊休農地は含むか
- 牧草地は含むか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
国土からの比率で入るルートと、食料需要から逆算するルートの2つがある
ヒント2を開く
国土38万km²のうち平地は3割。平地を市街地と農地で分け合っている
ヒント3を開く
水田(約半分が田)の推定ができていれば、その2倍弱と置ける
考え方
- 国土 × 平地率 × 平地に占める農地率、と比率を重ねて絞り込む
- 田と畑の比率(おおよそ半々)という構成を添える
- カロリー供給など需要側からの検算に挑戦する
解答の流れ
- 国土3,800万haのうち平地(可住地)を30%と置く: 1,150万ha
- 平地は市街地・道路と農地で分け合う。農地率を40%と置く: 約450万ha
- 内訳イメージ: 田が半分強の235万ha、畑・樹園地が残り
- 検算: 米の作付逆算で田が120万ha(+転作・休耕)という別推定と整合
- 結論は約450万ha、レンジ350万〜550万haとする
回答例
【結論】日本の耕地面積は約450万ha、国土の約12%と推定します。 【前提】田と畑の合計で、耕作放棄地は除いた「耕地」を数えます。 【分解式】国土 × 平地率 × 平地に占める農地率、と比率を重ねます。 【計算】国土3,800万haのうち、平地は約3割の1,150万haです。平地は市街地・道路・農地で分け合っており、郊外の車窓では市街地の間に田畑が広がる実感から農地率を40%とすると、約450万haとなります。 【検算】米の消費から逆算した主食用の作付面積が約120万haで、転作・休耕を含む田が230万ha前後。田と畑がおおよそ半々という構成を考えると、合計430万〜470万haで整合します。
実際の数値との突き合わせ
農林水産省 耕地面積統計(2023年): 耕地面積 約430万ha(田 約235万ha・畑 約195万ha)
250万〜700万haに入っていれば桁感OK
よくあるミス
- 森林(2,500万ha)と混同するレベルで比率を外す
- 平地率3割という基礎数字を使えない
- 検算なしで単発の比率だけで終える
面接官の深掘り質問
耕地面積は毎年どのくらい減っていますか?
宅地転用と耕作放棄で年2〜3万ha(0.5%前後)の減少が続く。ピーク(1961年約609万ha)から3割減、とトレンドの起点を示せると強い。
食料自給率をカロリーベースで上げるには、面積はどれだけ必要ですか?
自給率38%→50%には供給カロリー3割増が必要。単収一定なら耕地も3割増=130万ha必要だが現実には不可能なので、単収向上・作物転換・食生活の議論に展開する。
評価ポイント
- 比率を段階的に重ねて絞り込む構造を作れた
- 田と畑の内訳という構成情報を添えられた
- 水田推定など別問題の結果と接続して検算できた
- 耕作放棄地の扱いを最初に宣言できた