東京駅の1日の利用者数は何人か|フェルミ推定の解き方と解答例
東京駅を1日に利用する人数を推定してください。
自分で設定する論点
- 期間と単位をそろえ、実人数か延べ人数かを自分で決める
- 需要が発生する場面、時間帯、チャネルを分けて考える
- 頻度や1拠点あたり数量を仮定し、季節差や平休日差を確認する
- 乗車のみか乗降合計か、乗り換え・通過を含むかを自分で定義する
最初に確認・宣言すべきこと
- 「利用」の定義は乗降か、乗り換えだけの人も含むか
- 実人数か延べ人数か
- 平日を想定してよいか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
時間帯で需要が大きく違う。朝夕ピークとそれ以外に分けるのが定石
ヒント2を開く
ピーク時はホーム容量から考えられる。1路線1時間に列車何本×1本あたり何人か
ヒント3を開く
在来線に加えて新幹線・地下鉄・駅ナカだけの利用も忘れない
考え方
- 延べ乗降人数と定義してから、時間帯別(朝ピーク・日中・夕ピーク・夜)に分ける
- ピーク時間帯は路線数×運行本数×1本あたり乗降数で供給側から積む
- 新幹線・地下鉄という別レイヤーを最後に加算し、二重計上に注意する
解答の流れ
- 在来線ピーク: 10路線 × 1時間20本 × 1本あたり乗降500人 × 朝夕計5時間 ≒ 50万人
- 日中・夜: ピークの4割の密度 × 13時間 ≒ 50万人
- 在来線の延べ乗降は約100万人と置く
- 新幹線を1日10万人、地下鉄・駅ナカのみの利用を20万人と加算
- 合計約130万人。JRの「乗車人員」だと降車を除き半分程度になる、と定義差に触れて結論は延べ約130万人とする
回答例
【結論】東京駅の1日の利用者は、乗降・乗り換えを含む延べ人数で約130万人と推定します。 【前提】平日を想定し、JR在来線・新幹線・地下鉄の乗降と乗り換えを延べで数えます。 【分解式】時間帯別に、路線数 × 運行本数 × 1本あたり乗降人数で供給側から積み上げます。 【計算】在来線は約10路線。朝夕ピーク計5時間は1時間20本、1本あたり乗降500人とすると50万人。日中・夜13時間はピークの4割の密度で約50万人。在来線計100万人に、新幹線10万人、地下鉄・駅ナカ利用20万人を加え、約130万人です。 【検算】新宿駅の乗降者数は世界一で1日350万人規模と言われます。東京駅は通勤路線の集中度では新宿に劣るため、その3分の1強という位置づけは妥当と考えます。
実際の数値との突き合わせ
JR東日本の駅別乗車人員(2023年度)など: JR東京駅の乗車人員は約35万人/日(乗車のみ)。乗降+新幹線+地下鉄の延べでは100万人規模
50万〜200万人(延べ)に入っていれば桁感OK
よくあるミス
- 乗車人員(片道)と乗降(往復)を混同し、2倍ずれる
- 新幹線・地下鉄・駅ナカ利用の加算漏れ
- 「1日中ピーク並み」の密度で計算し、過大になる
面接官の深掘り質問
東京駅の駅ナカ商業の1日売上を概算すると?
130万人 × 購買率15% × 客単価800円 ≒ 1.5億円/日。人流をお金に変換する典型問題。購買率の置き方に根拠を添える。
土日はどのくらい減りますか?
通勤需要(全体の6〜7割)が大きく減り、観光・新幹線需要が増える。ネットで平日の6割程度、という構造で答える。
評価ポイント
- 「利用者」の定義(延べ乗降)を最初に置けた
- 時間帯別の密度差を構造に織り込めた
- 列車の運行本数という供給側から数字を積めた
- 新宿駅など既知の駅と比較して検算できた