日本で1日に飲まれるペットボトル飲料は何本か|フェルミ推定の解き方と解答例
日本国内で1日に消費されるペットボトル飲料の本数を推定してください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
解答・解説を開く
回答の要点
- 分解
- 本数/日 = 外出先での消費 + 自宅での消費
- 主な前提
- 働く世代・学生:7,000万人、外出日の比率:5/7、消費する確率:60%、1本飲む人の寄与:0.8本などを計算の前提に置く。
- 推定結果
- 約6,000万本
最初に確認・宣言すべきこと
- 500mlと2Lなどサイズを区別するか、本数合計でよいか
- 水・お茶・ジュース・炭酸などすべての飲料を含むか
- 自宅で飲む分も含むか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
サイズは区別せず本数で数えると先に決める。2Lも500mlも1本
ヒント2を開く
本数/日 = 外出先での消費 + 自宅での消費
ヒント3を開く
外出先で飲む分: 自宅から持参する分もここだけに計上。自宅で飲む分
ヒント4を開く
主な外出層7,000万人×外出日5/7×消費率60%×1.2本=3,600万本。自宅は6,000万世帯×週3本÷7=約2,570万本。ほかの層の外出消費は小さいと仮定し、計約6,170万本、約6,000万本です。自宅週3本は、2L等の大容量を週2本、家庭内で飲む小容量を週1本とした仮定です。外出先の1.2本は購入・持参して飲む人の80%×1本+20%×2本。外出しない日の60%や1.2本を重ねて適用しません。
構造図: どう分解して解くか
外出先で飲む分の計算根拠
自宅で飲む分の計算根拠
検算外出時消費率40〜80%なら合計約4,970万〜7,370万本。販売量を容量から換算する場合、平均容量は容器サイズの本数構成比で加重し、家庭の2Lと外出先の500mlを混同しません。
計算の参考にする概数
人口・世帯数など、さまざまな問題に使える概数を押さえましょう。業界ごとの店舗数や利用者数を暗記する必要はありません。購入率や稼働率は、条件を説明して置く仮定です。基礎数値の一覧はフェルミ推定で覚えておくべき基礎数値にまとめています。
- 知識として覚える概数:日本の世帯数は約5,600万〜6,000万。2023年住宅・土地統計調査の総世帯数は5,621万5千世帯です。この解答では計算を簡単にするため6,000万と仮置きし、同じ定義の厳密値とは区別します。人口÷1世帯人数でも規模を確認できますが、世帯人数も外部知識が必要です。 総務省統計局・住宅・土地統計調査(2023年)
- 分解の終点:人口・世帯数など広く使う基礎的な概数を押さえ、頻度・購入率・稼働率・商圏は解答上の仮定として説明します。細分化しても各比率の根拠が増えない場合はそこで止め、結論への影響が大きい入力を感度分析・観測で確かめます。
回答例(面接での話し方)
1結論
消費は1日約6,000万本。季節差・外出頻度・容器の大きさによる幅を持つ推定です。
2前提
国内で消費されるPETボトル飲料の本数を、外出先と自宅の消費場所で重複しないように分けます。大小の容器とも1本と数えます。
3分解式
本数/日 = 外出先での消費 + 自宅での消費
4計算
主な外出層7,000万人×外出日5/7×消費率60%×1.2本=3,600万本。
自宅は6,000万世帯×週3本÷7=約2,570万本。
ほかの層の外出消費は小さいと仮定し、計約6,170万本、約6,000万本です。自宅週3本は、2L等の大容量を週2本、家庭内で飲む小容量を週1本とした仮定です。
外出先の1.2本は購入・持参して飲む人の80%×1本+20%×2本。外出しない日の60%や1.2本を重ねて適用しません。
5検算
外出時消費率40〜80%なら合計約4,970万〜7,370万本。販売量を容量から換算する場合、平均容量は容器サイズの本数構成比で加重し、家庭の2Lと外出先の500mlを混同しません。
よくあるミス
- 「自分は1日2本飲む」を全人口に外挿して過大になる
- 乳幼児・高齢者など消費の少ない層を無視する
- 年間換算の検算をせず、桁のずれに気づかない
面接官の深掘り質問
ペットボトル飲料の市場規模は?
6,000万本 × 平均単価120円 × 365日 ≒ 2.6兆円。自販機・コンビニ・スーパーで単価が違う点に触れ、平均単価の見積もり方を説明できるとよい。
マイボトル普及で本数は何割減ると思いますか?
置き換わるのは主に「水・お茶の日常消費」。該当が全体の5割、うち2割が置換なら全体で1割減、とセグメント×置換率で構造的に答える。
評価ポイント
- 外出先と自宅という飲む場面で分け、場面ごとに数えやすい単位を選べた
- 外出先の消費を外出日の比率・購入確率・本数まで分解できた
- 自販機・コンビニ・スーパーの販売本数という供給側から検算できた
- 本数で数えるという定義を最初に宣言できた