日本で1日に飲まれるペットボトル飲料は何本か|フェルミ推定の解き方と解答例
日本国内で1日に消費されるペットボトル飲料の本数を推定してください。
自分で設定する論点
- 期間と単位をそろえ、実人数か延べ人数かを自分で決める
- 需要が発生する場面、時間帯、チャネルを分けて考える
- 頻度や1拠点あたり数量を仮定し、季節差や平休日差を確認する
- サイズ(500ml/2L)を分けるか、合算で数えるかを決める
最初に確認・宣言すべきこと
- 500mlと2Lなどサイズを区別するか、本数合計でよいか
- 水・お茶・ジュース・炭酸などすべての飲料を含むか
- 自宅で飲む分も含むか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
1人あたり消費から入るのが最速。「自分は1日に何本飲むか」から始める
ヒント2を開く
毎日飲む人と飲まない人がいる。平均でならすと1人0.5本前後が置きやすい
ヒント3を開く
年間に直すと約200億本。リサイクル報道などの既知の数字で検算できる
考え方
- 人口 × 1人あたり1日消費本数、というシンプルな式で入る
- 1人あたり本数は、よく飲む層と飲まない層に分けて平均を作る
- 年間換算して既知の数字(年間200億本規模)と突き合わせる
解答の流れ
- 働く世代・学生(7,000万人): 通勤・職場で1日0.7本
- それ以外(5,000万人): 自宅中心で1日0.3本
- 加重平均: (7,000万×0.7 + 5,000万×0.3) = 6,400万本/日
- 夏場の増加と2Lボトルの家庭需要をならして、1日約6,000万〜6,500万本
- 検算: 年間換算で約230億本。「年間200億本超」という報道値と整合するため、約6,000万本/日と結論する
回答例
【結論】日本で1日に飲まれるペットボトル飲料は約6,000万本、国民の2人に1人が毎日1本飲む計算と推定します。 【前提】水・お茶・ジュースなど全飲料、サイズ混在の本数ベースで数えます。 【分解式】人口 × 1人あたり1日消費本数。消費頻度の違いでセグメントを分けます。 【計算】通勤・通学で外出の多い7,000万人は1日0.7本、在宅中心の5,000万人は0.3本とすると、7,000万×0.7 + 5,000万×0.3 ≒ 6,400万本/日です。 【検算】年間に直すと約230億本。ペットボトルの国内年間販売は230億本前後と言われており整合します。1人あたり年間約190本という数字も、週3〜4本の実感と合います。
実際の数値との突き合わせ
PETボトルリサイクル推進協議会など: PETボトルの年間販売量は約230億本(1日約6,300万本)
3,000万〜1.2億本/日に入っていれば桁感OK
よくあるミス
- 「自分は1日2本飲む」を全人口に外挿して過大になる
- 乳幼児・高齢者など消費の少ない層を無視する
- 年間換算の検算をせず、桁のずれに気づかない
面接官の深掘り質問
ペットボトル飲料の市場規模は?
6,000万本 × 平均単価120円 × 365日 ≒ 2.6兆円。自販機・コンビニ・スーパーで単価が違う点に触れ、平均単価の置き方を説明できるとよい。
マイボトル普及で本数は何割減ると思いますか?
置き換わるのは主に「水・お茶の日常消費」。該当が全体の5割、うち2割が置換なら全体で1割減、とセグメント×置換率で構造的に答える。
評価ポイント
- 1人あたり消費という最短の入り方を選べた
- 消費頻度でセグメントを分けて平均を作れた
- 年間換算して既知の数字と突き合わせられた
- 季節変動に一言触れられた