新幹線のぞみ1本(東京→新大阪)の売上はいくらか|フェルミ推定の解き方と解答例
座席数、乗車率、運賃から、のぞみ1本が東京から新大阪まで走ったときの売上を推定してください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
解答・解説を開く
回答の要点
- 分解
- 列車収入 ≈ 席数 × 距離加重の乗車率 × 全区間の平均収入単価
- 主な前提
- 編成:16両、1両の平均席:80席、東京〜名古屋の寄与:45.5%、名古屋〜新大阪の寄与:17.5%などを計算の前提に置く。
- 推定結果
- 約1,000万円
最初に確認・宣言すべきこと
- 途中駅(名古屋・京都)での乗降を考慮するか、単純化してよいか
- 指定席・自由席・グリーン車の構成を考慮するか
- 回数券・割引の実勢価格を使うか、定価か
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
途中駅で人が入れ替わるので「乗車人数 × 1人の運賃」で数えると二重計上しやすい。座席がどれだけの区間埋まっているかで考える
ヒント2を開く
列車収入 ≈ 席数 × 距離加重の乗車率 × 全区間の平均収入単価
ヒント3を開く
座席数: 16両×80席。距離加重の乗車率: 距離比65%×70%+35%×50%。全区間の運賃: 区間運賃を距離比例と近似。厳密にはOD別。割引の調整: ネット予約・早割
ヒント4を開く
1,300席、東京〜名古屋を距離の65%・乗車率70%、名古屋〜新大阪を35%・50%とすると距離加重乗車率63%。全区間価格1.4万円×割引調整90%=1.26万円を掛け約1,032万円です。距離加重63%は70%×65%+50%×35%。距離比は地理・路線の基礎入力で、運賃を厳密に距離比例と扱うことはできません。割引調整90%も利用券種の販売構成が必要な仮定です。
構造図: どう分解して解くか
検算距離加重乗車率50〜80%なら約819万〜1,310万円。途中乗車の多い便では区間別人数だけでなくOD別の収入単価を確認します。
回答例(面接での話し方)
1結論
仮定した乗車状況なら1本約1,000万円。区間の距離加重と運賃の非線形性に注意します。
2前提
東京から新大阪へ運行する1列車に乗った区間分の旅客収入です。途中乗降を含み、グリーン車等の差額は今回は近似に含めます。
3分解式
列車収入 ≈ 席数 × 距離加重の乗車率 × 全区間の平均収入単価
4計算
1,300席、東京〜名古屋を距離の65%・乗車率70%、名古屋〜新大阪を35%・50%とすると距離加重乗車率63%。
全区間価格1.4万円×割引調整90%=1.26万円を掛け約1,032万円です。
距離加重63%は70%×65%+50%×35%。距離比は地理・路線の基礎入力で、運賃を厳密に距離比例と扱うことはできません。割引調整90%も利用券種の販売構成が必要な仮定です。
5検算
距離加重乗車率50〜80%なら約819万〜1,310万円。途中乗車の多い便では区間別人数だけでなくOD別の収入単価を確認します。
よくあるミス
- 乗車人数 × 平均運賃で数え、途中駅で入れ替わった人の扱いが曖昧になる
- 全員が全区間乗車の定価で計算し、3〜4割過大になる
- 座席数の桁を外す(300席や5,000席)
面接官の深掘り質問
1本走らせるコストはいくらだと思いますか?
追加1本で増える電力・乗務員・清掃等と、車両・線路の保有固定費を分ける。償却を全て変動費とは扱わず、年間収支では固定費の配賦、増発判断では増分費用と需要を比較する。線路容量や車両不足による追加投資も条件に入れる。
リニア開業後、のぞみの売上はどうなりますか?
時間価値の高いビジネス客がリニアに移り、のぞみは観光・価格重視層向けに。乗車率と平均単価の両方が下がる一方、割引で需要を埋める戦略に変わる、とセグメントで答える。
評価ポイント
- 途中駅の入れ替わりを座席×区間平均乗車率で処理し、二重計上を避けられた
- 乗車率を区間・時間帯の違いから作れた
- 割引の影響を調整し、満席時の上限と比べて妥当性を示せた
- 年間・会社全体の収入に直して検算できた