コインランドリー1店舗の月商はいくらか|フェルミ推定の解き方と解答例
機器数と稼働率から、コインランドリー1店舗の月商を推定してください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
解答・解説を開く
回答の要点
- 分解
- 月商 =(洗濯の有料運転回数 × 単価 + 乾燥の有料利用回数 × 単価)× 営業日
- 主な前提
- 台数:5台、1台の平均利用:29/7回/日、洗濯単価:600円/回、洗濯後の併用:約16.57回/日などを計算の前提に置く。
- 推定結果
- 約86万円/月
最初に確認・宣言すべきこと
- 住宅街の無人店を想定してよいか
- 洗濯機・乾燥機の構成はどう考えるか
- 併設カフェなどの副収入は含まないでよいか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
住宅街の無人標準店を想定すると宣言し、洗濯機・乾燥機の台数構成を自分で決める
ヒント2を開く
月商 =(洗濯の有料運転回数 × 単価 + 乾燥の有料利用回数 × 単価)× 営業日
ヒント3を開く
日商。営業日
ヒント4を開く
洗濯機1台の曜日平均(平日5日×3回+週末2日×7回)/7=4.14回。5台で20.71回×600円=12,429円/日。洗濯客の80%が乾燥も使い16.57回、乾燥のみ24回を足して40.57回×400円=16,229円。30日で約86万円です。乾燥のみ24回/日は商圏3,000世帯×利用世帯率20%×月1.2回÷30日という仮定で説明します。3,000世帯は例えば商圏1.5km²×居住密度2,000世帯/km²。商圏内の競合への流出後の自店利用率を20%と定義し、洗濯から併用する利用は除きます。
構造図: どう分解して解くか
日商の計算根拠
検算乾燥のみ需要12〜36回/日なら月商約72万〜100万円。設備能力は乾燥1台日約5.1回×40分=約3.4時間で足りますが、週末・雨天の同時集中は別途確認します。
計算の参考にする概数
人口・世帯数など、さまざまな問題に使える概数を押さえましょう。業界ごとの店舗数や利用者数を暗記する必要はありません。購入率や稼働率は、条件を説明して置く仮定です。基礎数値の一覧はフェルミ推定で覚えておくべき基礎数値にまとめています。
- 知識として覚える概数:日本の世帯数は約5,600万〜6,000万。2023年住宅・土地統計調査の総世帯数は5,621万5千世帯です。この解答では計算を簡単にするため6,000万と仮置きし、同じ定義の厳密値とは区別します。人口÷1世帯人数でも規模を確認できますが、世帯人数も外部知識が必要です。 総務省統計局・住宅・土地統計調査(2023年)
- 分解の終点:人口・世帯数など広く使う基礎的な概数を押さえ、頻度・購入率・稼働率・商圏は解答上の仮定として説明します。細分化しても各比率の根拠が増えない場合はそこで止め、結論への影響が大きい入力を感度分析・観測で確かめます。
回答例(面接での話し方)
1結論
通常月の中心値は約86万円。乾燥のみ需要と天候が大きな変動要因です。
2前提
洗濯機5台・乾燥機8台のコインランドリーの月間売上です。洗濯と乾燥は別料金なので同じ客でも両方の売上を数えます。
3分解式
月商 =(洗濯の有料運転回数 × 単価 + 乾燥の有料利用回数 × 単価)× 営業日
4計算
洗濯機1台の曜日平均(平日5日×3回+週末2日×7回)/7=4.14回。
5台で20.71回×600円=12,429円/日。
洗濯客の80%が乾燥も使い16.57回、乾燥のみ24回を足して40.57回×400円=16,229円。
30日で約86万円です。乾燥のみ24回/日は商圏3,000世帯×利用世帯率20%×月1.2回÷30日という仮定で説明します。3,000世帯は例えば商圏1.5km²×居住密度2,000世帯/km²。
商圏内の競合への流出後の自店利用率を20%と定義し、洗濯から併用する利用は除きます。
5検算
乾燥のみ需要12〜36回/日なら月商約72万〜100万円。
設備能力は乾燥1台日約5.1回×40分=約3.4時間で足りますが、週末・雨天の同時集中は別途確認します。
よくあるミス
- 全機器が終日フル稼働の前提で数倍に過大化する
- 乾燥機の存在(実は売上の主力)を落とす
- 平均の稼働回数を出した後に「雨の日の上振れ」を二重に足す
面接官の深掘り質問
コインランドリー投資は儲かると思いますか?
月商86万円、現金運営費45万円を仮定すれば月の営業キャッシュは41万円、初期投資3,000万円の単純回収は約6.1年。45万円に償却を含む場合はキャッシュ計算で足し戻す。設備更新・税・借入返済・立上がり期間も別に確認する。
売上を伸ばすとしたら何をしますか?
稼働率の低い平日昼の需要創出(布団・スニーカー洗いの訴求、アプリの空き状況表示)と客単価(大型機への誘導)。設備産業は稼働率が本丸、と構造から選ぶ。
評価ポイント
- 洗濯機と乾燥機で単価・回転を分けられた
- 週末・雨天への需要集中をならして見積もれた
- 無人型のコスト構造(採算)から検算できた
- 標準店の機器構成を現実的に見積もれた