コンビニ1店舗の1日の売上はいくらか|フェルミ推定の解き方と解答例
客数と客単価から、コンビニ1店舗の1日の売上(日販)を推定してください。
自分で設定する論点
- 推定対象を台数、店舗数、席数などのユニットに分解する
- 1ユニットあたりの稼働時間、回転率、生産量を自分で仮定する
- 繁忙差、低稼働分、平均値の置き方をレンジで確認する
- 標準的な住宅地立地の店舗を想定すると宣言する
最初に確認・宣言すべきこと
- 標準的な立地(住宅地)を想定してよいか
- 売上は物販のみか、公共料金収納などの手数料も含むか
- 平日・休日をならした平均でよいか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
売上 = 客数 × 客単価。自分がコンビニで払う金額を思い出す
ヒント2を開く
客数は時間帯で波がある。朝・昼・夕のピークとアイドルタイムに分ける
ヒント3を開く
レジの回転(ピーク時は1分に1〜2人)から客数の上限感覚を持てる
考え方
- 客数×客単価に分け、客数は時間帯別に積み上げる
- 客単価は自分の購買実感(飲み物+おにぎり+α)から置く
- 24時間営業でも深夜の客は少ない、という現実を反映する
解答の流れ
- 時間帯別客数: 朝夕ピーク6時間×80人、日中10時間×40人、深夜8時間×15人
- 1日客数 = 480 + 400 + 120 = 約1,000人
- 客単価: 飲み物+軽食で平均600円と置く
- 日販 = 1,000人 × 600円 = 60万円
- 立地による幅(30万〜100万円)に触れ、結論は約60万円とする
回答例
【結論】コンビニ1店舗の日販は約60万円と推定します。 【前提】住宅地立地の標準的な24時間店舗を想定します。 【分解式】日販 = 1日客数 × 客単価。客数は時間帯別に積み上げます。 【計算】朝と夕方のピーク6時間は1時間80人(レジが常に動いている状態)、日中10時間は40人、深夜8時間は15人とすると、1日約1,000人です。客単価は、飲み物とおにぎりや弁当で1回600円程度。よって1,000人 × 600円 = 60万円となります。 【検算】年商に直すと約2.2億円。コンビニの全国売上約11兆円 ÷ 約5.6万店 = 1店あたり約2億円とも整合します。オフィス街や駅前では100万円超、地方では30万円台という幅がある点も申し添えます。
実際の数値との突き合わせ
大手コンビニ各社の公表値(2023年度): 平均日販は約50万〜70万円(セブン-イレブン約69万円)
30万〜100万円に入っていれば桁感OK
よくあるミス
- 終日ピーク並みの客数で計算し、2倍以上過大になる
- 客単価を1,500円などスーパー並みに置く
- 日販と月商を混同する
面接官の深掘り質問
この店の1日の利益はいくら残りますか?
日販60万×粗利率30%=18万円から、人件費(スタッフ延べ50時間×1,200円=6万)、ロイヤリティ・家賃・廃棄などを引くと数万円。P/L構造に降りられるかが見られる。
日販を10%上げるなら何をしますか?
客数(品揃え・サービス追加)か客単価(ついで買い・高単価商品)かに分け、立地特性に合わせて選ぶ。フェルミからケースへの接続問題。
評価ポイント
- 客数を時間帯の波で積み上げられた
- 客単価に自分の購買実感という根拠を添えられた
- 深夜の低稼働という24時間営業の実態を反映できた
- 業界全体(市場規模÷店舗数)からの検算ができた