コンビニの廃棄ロスを減らすには|ケース面接の回答例と進め方
コンビニ店舗の食品廃棄を減らす方法を考えてください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
解答・解説を開く
回答の要点
- 構造化
- 廃棄量を入荷量−販売量、利益を売上−仕入れ費用に分解。
- ボトルネック
- 売れる量を超えた発注と、期限前に売り切れない商品に着目。
- 打ち手
- 発注支援と期限前の限定値引きで廃棄を40個から28個へ。仕入れ削減と売上回収を分けて評価する。
面接官への確認例
- 立場は本部か加盟店オーナーか(廃棄コストの負担構造が違う)
- 対象は弁当・惣菜など中食の消費期限品でよいか
- 欠品の増加(機会損失)はどこまで許容するか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
立場を先に決める。本部か加盟店オーナーかで廃棄コストの負担者が変わる。欠品(機会損失)をどこまで許すかも決めておく
ヒント2を開く
利益改善 = 仕入れ削減額 + 追加販売の粗利 − 既存販売への値引き損失 − システム等費用
ヒント3を開く
着目した理由:入荷200個に対し販売160個で40個を廃棄する仮定です。余分に仕入れる量と、期限までに売れない量の両方を変えれば、廃棄30%減に近づけます。 改善すべきこと:欠品を増やさず入荷を適正化し、残った商品を期限前に売る必要があります。廃棄個数だけでなく、仕入れ削減と値引き後の利益を合わせて判断します。
ヒント4を開く
予測改善で廃棄を20%減らし、残る80%のうち12.5%を売り切れば合計30%減。値引きの対象は予測改善後も残る廃棄予定品に限定します。予測による20%は廃棄のうち予測可能50%×その部分の削減40%、売り切り12.5%は残った廃棄予定品の50%×転換25%という仮説です。転換した分の値下げ損失と、定価でも売れた分への値引きを利益から差し引きます。 廃棄売価1.4万円/日は対象商品200個入荷−160個販売=40個に平均売価350円を掛ける仮説です。予測改善20%で40→32個、残りの12.5%で4個を売り切り、廃棄28個×350円=9,800円/日となります。品目と期限別の入荷・販売・廃棄記録で確かめます。
構造図: どう分解して解くか
売れた商品の計算根拠
改善候補
着目した理由:入荷200個に対し販売160個で40個を廃棄する仮定です。余分に仕入れる量と、期限までに売れない量の両方を変えれば、廃棄30%減に近づけます。
改善すべきこと:欠品を増やさず入荷を適正化し、残った商品を期限前に売る必要があります。廃棄個数だけでなく、仕入れ削減と値引き後の利益を合わせて判断します。
打ち手と評価
結論
発注支援と期限前の限定値引きを組み合わせます。廃棄を40個から28個へ減らす仮説です。仕入れ削減と値引き回収を別々に計算し、純増利益で評価します。
回答例(面接での話し方)
1前提
日販60万円のコンビニで、廃棄の売価換算1.4万円/日を3割減らす仮想ケース。廃棄の売価と原価、加盟店の負担を分けます。
2現状分析
利益改善 = 仕入れ削減額 + 追加販売の粗利 − 既存販売への値引き損失 − システム等費用。
予測改善で廃棄を20%減らし、残る80%のうち12.5%を売り切れば合計30%減。値引きの対象は予測改善後も残る廃棄予定品に限定します。
予測による20%は廃棄のうち予測可能50%×その部分の削減40%、売り切り12.5%は残った廃棄予定品の50%×転換25%という仮説です。
転換した分の値下げ損失と、定価でも売れた分への値引きを利益から差し引きます。
廃棄売価1.4万円/日は対象商品200個入荷−160個販売=40個に平均売価350円を掛ける仮説です。
予測改善20%で40→32個、残りの12.5%で4個を売り切り、廃棄28個×350円=9,800円/日となります。
品目と期限別の入荷・販売・廃棄記録で確かめます。
3ボトルネック
着目した理由:入荷200個に対し販売160個で40個を廃棄する仮定です。余分に仕入れる量と、期限までに売れない量の両方を変えれば、廃棄30%減に近づけます。
改善すべきこと:欠品を増やさず入荷を適正化し、残った商品を期限前に売る必要があります。廃棄個数だけでなく、仕入れ削減と値引き後の利益を合わせて判断します。
4打ち手
1. AI発注支援の徹底活用。需要に合わせて入荷を減らし、廃棄する前に余剰在庫を作らない。
特異日(イベント)への追従漏れに注意して実行条件を確認します。
2. 段階的値引き+アプリ通知。余った商品を買う人に期限前に知らせ、廃棄予定の品を販売へ変える。
値引き待ちによる定価販売の侵食に注意して実行条件を確認します。
3. 予約・定期販売。必要量を事前に把握し、予測違いによる作り過ぎや仕入れ過ぎを減らす。
対象商品・客層が限定的に注意して実行条件を確認します。
店舗・SKUを比較して欠品、廃棄原価、値引き、販売粗利、作業時間を追います。廃棄予定品だけに値引きを当てられるか、定価客の買い控えがないかを確認し、契約上の負担配分で加盟店利益に直します。
5評価と推奨
発注支援と期限前の限定値引きを組み合わせます。廃棄を40個から28個へ減らす仮説です。仕入れ削減と値引き回収を別々に計算し、純増利益で評価します。
よくあるミス
- 「値引きすればいい」で終わり、発注精度という根本に触れない
- 欠品(機会損失)とのトレードオフを無視して廃棄ゼロを目指す
- フードバンク寄付などCSR施策だけで、経済的な構造に踏み込まない
面接官の深掘り質問
本部は値引き販売に消極的です。なぜだと思いますか?
ブランドの定価イメージ維持と、ロイヤリティが粗利ベースで計算される契約構造(値引きは加盟店より本部の取り分に響きにくい/響く場合がある)を挙げ、インセンティブ設計の問題として答える。
廃棄が3割減ると、サプライチェーン全体では何が変わりますか?
発注そのものが減る場合は生産・物流へ波及し得るが、店頭で値引きして売り切る場合は上流の物量が同じこともある。固定便や生産ロットを減らせる閾値を確認し、廃棄減と全体費用減を区別する。
評価ポイント
- 廃棄=発注−販売という式で構造化できた
- 欠品率とのトレードオフを明示し、KPIをペアで設計できた
- 本部と加盟店の負担構造(インセンティブ)に触れられた
- 値引きの副作用(定価販売の侵食)まで考慮できた