日本にコンビニは何店舗あるか|フェルミ推定の解き方と解答例
人口密度と商圏人口から日本のコンビニ店舗数を推定してください。
自分で設定する論点
- 対象物が必要になる場所や条件を自分で定義する
- 人口密度、道路、商圏、設置間隔など、入口にする母数を選ぶ
- 都市部と地方、特殊立地、重複カウントの扱いを確認する
- 大手チェーンに限るか、個人経営の小型店も含むかを決める
最初に確認・宣言すべきこと
- 大手チェーンのみか、独立系ミニスーパーも含むか
- 駅ナカ・病院内などの小型店舗も数えるか
- 一時閉店中の店舗は除くか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
「1店舗が何人に支えられているか」という商圏人口で割るのが定石
ヒント2を開く
コンビニ1店の日販は約50万円。1人が1日に使う額から必要商圏を逆算できる
ヒント3を開く
都市と地方で商圏人口は違う。2つに分けると説得力が増す
考え方
- 人口 ÷ 1店舗あたり商圏人口で全体を出す
- 商圏人口は1店の採算(日販50万円 ÷ 1人あたり日次支出)から逆算する
- オフィス街・駅ナカなど人口によらない立地を最後に補正する
解答の流れ
- 1店舗の日販を50万円、1人がコンビニで使う額を1日200円と置く
- 必要商圏人口 = 50万円 ÷ 200円 = 2,500人
- 全国店舗数 = 1.2億人 ÷ 2,500人 ≒ 4.8万店
- オフィス街・駅・観光地など昼間人口立地を1割上乗せ
- 結論は約5.5万店、レンジ4.5万〜6.5万店とする
回答例
【結論】日本のコンビニは約5.5万店と推定します。 【前提】大手チェーンを中心とした標準的なコンビニ業態を対象にします。 【分解式】店舗数 = 人口 ÷ 1店舗あたり商圏人口。商圏人口は店の採算から逆算します。 【計算】コンビニ1店の日販は約50万円が損益の目安です。1人がコンビニで使う金額を1日平均200円(週に2〜3回、1回500〜700円)とすると、1店に必要な商圏は50万 ÷ 200 = 2,500人。1.2億人 ÷ 2,500人 ≒ 4.8万店です。さらに住民ではなく昼間人口で成り立つオフィス街・駅ナカ店を1割ほど上乗せし、約5.3万〜5.5万店とします。 【検算】市区町村は約1,700。1自治体平均30店強となり、都市部の密度と山間部の少なさをならすと自然な水準です。
実際の数値との突き合わせ
日本フランチャイズチェーン協会(2023年): 主要チェーンの店舗数 約5.6万店
3万〜8万店に入っていれば桁感OK
よくあるミス
- 商圏人口を根拠なく1万人などと置き、大きく過小になる
- 「駅前に3店もある」という都心の実感を全国に外挿して過大になる
- 日販と月商を混同して桁を外す
面接官の深掘り質問
コンビニはもう飽和だと思いますか?
人口あたり店舗数は飽和水準だが、1店あたり日販は微増(高単価化・サービス拡充)。「店舗数の成長→1店あたり売上の成長」への転換として答える。
全国のコンビニの年間売上合計は?
5.5万店 × 日販50万円 × 365日 ≒ 10兆円。既に推定した2つの数字の掛け算で即答できるかが見られる。
評価ポイント
- 商圏人口を店の採算から逆算できた
- 日販50万円という業界の相場観を使えた(または自力で導けた)
- 昼間人口立地という例外を補正できた
- 別の単位(自治体あたり)に直して検算できた