ケース面接ジムCase Interview Gym練習を始める
利益率改善難易度: 応用思考15分 / 回答7分

ユニクロの利益率を改善するには|ケース面接の回答例と進め方

アパレル小売の利益率改善策を考えてください。

この問題をタイマー付きで練習する例題一覧に戻る

まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。

解答・解説を開く

回答の要点

構造化
営業利益を値引き後の売上−商品原価−販売・管理費用に分解。
ボトルネック
売れ残りによる値引きと廃棄が利益を圧迫する仮説。
打ち手
品ぞろえと需要予測を改善。値引き削減の効果に加え、廃棄・在庫費用も合わせて評価する。

面接官への確認例

  • 対象の利益指標は営業利益率でよいか(現状10%強→13%を目指す、など)
  • 売上を落とさないことは制約条件か
  • 対象は国内ユニクロ事業でよいか

行き詰まったときの段階ヒント

ヒント1を開く

改善する指標を営業利益率と定義し、対象を国内ユニクロ事業に絞る。売上を落とさないことを制約とするかも決める

ヒント2を開く

粗利率 =(実売上 − 販売原価 − 売れ残り損失)÷ 実売上

ヒント3を開く

着目した理由:値引き対象を30%から23%へ減らすと、説明モデルの粗利率は56%から57%へ上がります。原価を下げるだけでなく、仕入れた商品を定価で売り切る割合に着目します。 改善すべきこと:定価で売れる割合を上げ、廃棄と運営費用を減らす必要があります。欠品で失う売上も含め、売上から全費用を引いた利益が増える案を選びます。

ヒント4を開く

定価100、単位原価40、数量100で3割を30%引きにすると売上9,100、原価4,000、粗利率56.0%。値引き対象を23%に減らすと売上9,310、粗利率57.0%で、改善は約1.0ポイントです。 現状の粗利率50%−販管費率40%=営業利益率10%を基準にします。販管費40%は人件費25%+家賃・その他15%という仮説です。値引きの例では単位原価40に固定した説明モデルを使うため、実際の利益率13%という目標は、商品別の売上と費用を積み上げて確認します。

構造図: どう分解して解くか

営業利益率10% → 13%練習用の仮定。
改善候補粗利率(売上−原価−損失)÷売上値引き後の売上を分母にする
改善候補値引き販売対象30% → 23%定価100・原価40の例で粗利率56.0%→57.0%
廃棄・評価損商品別に計測廃棄数量×帳簿原価。値引き済みの販売数量とは重複しないように分ける
−
販管費率約40%省人化余地・投資費を確認。新売上で再計算
人件費売上の25%現状売上での構成仮説。従業員全員の合計勤務時間×時給で確認+家賃・その他売上の15%現状の販管費計40%。契約費用で確認
粗利率の計算根拠
改善候補粗利率(売上−原価−損失)÷売上値引き後の売上を分母にする
改善候補値引き販売対象30% → 23%定価100・原価40の例で粗利率56.0%→57.0%
定価換算売上10,000定価100×数量100の説明モデル−値引き減収900 → 690対象30→23個×単価100×値引率30%
廃棄・評価損商品別に計測廃棄数量×帳簿原価。値引き済みの販売数量とは重複しないように分ける

改善候補

着目した理由:値引き対象を30%から23%へ減らすと、説明モデルの粗利率は56%から57%へ上がります。原価を下げるだけでなく、仕入れた商品を定価で売り切る割合に着目します。

改善すべきこと:定価で売れる割合を上げ、廃棄と運営費用を減らす必要があります。欠品で失う売上も含め、売上から全費用を引いた利益が増える案を選びます。

打ち手と評価

  • 推奨需要予測・店舗間配分の精緻化

    売れる店舗へ必要な量を配分し、売れ残りと欠品を同時に減らす。

    効果 高実行性 中1〜2年
    リスク: システム投資と欠品増加のトレードオフ
  • 定番品構成比の拡大

    長く販売できる商品の割合を上げ、流行が終わって値引きする量を減らす。

    効果 中実行性 高2〜3年
    リスク: トレンド性の低下による客離れ
  • RFID・セルフレジ等の省人化

    棚卸しや精算の作業時間を減らし、実際の勤務時間と支払いを減らす。

    効果 中実行性 高1年
    リスク: 初期投資と接客品質の低下

結論

在庫と値引きを改善します。値引き対象30%→23%なら説明モデルの粗利率は約1.0ポイント改善します。営業利益率13%への残りは、廃棄と販管費も含む損益で設計します。

回答例(面接での話し方)

1前提

売上を保ちながら営業利益率10%を13%へ上げる仮想設定。実企業の原価構造ではなく、販売数量・価格・原価を分けて検討します。

2現状分析

粗利率 =(実売上 − 販売原価 − 売れ残り損失)÷ 実売上。

定価100、単位原価40、数量100で3割を30%引きにすると売上9,100、原価4,000、粗利率56.0%。値引き対象を23%に減らすと売上9,310、粗利率57.0%で、改善は約1.0ポイントです。

現状の粗利率50%−販管費率40%=営業利益率10%を基準にします。

販管費40%は人件費25%+家賃・その他15%という仮説です。値引きの例では単位原価40に固定した説明モデルを使うため、実際の利益率13%という目標は、商品別の売上と費用を積み上げて確認します。

3ボトルネック

着目した理由:値引き対象を30%から23%へ減らすと、説明モデルの粗利率は56%から57%へ上がります。原価を下げるだけでなく、仕入れた商品を定価で売り切る割合に着目します。

改善すべきこと:定価で売れる割合を上げ、廃棄と運営費用を減らす必要があります。欠品で失う売上も含め、売上から全費用を引いた利益が増える案を選びます。

4打ち手

1. 需要予測・店舗間配分の精緻化。売れる店舗へ必要な量を配分し、売れ残りと欠品を同時に減らす。

システム投資と欠品増加のトレードオフに注意して実行条件を確認します。

2. 定番品構成比の拡大。長く販売できる商品の割合を上げ、流行が終わって値引きする量を減らす。

トレンド性の低下による客離れに注意して実行条件を確認します。

3. RFID・セルフレジ等の省人化。棚卸しや精算の作業時間を減らし、実際の勤務時間と支払いを減らす。

初期投資と接客品質の低下に注意して実行条件を確認します。

商品別に定価販売数量、値引き、廃棄、在庫移動費、欠品を測ります。上の例は粗利率の説明用で、現状粗利率50%へ結びつけるには他のロスを別途説明し、販管費率も新しい売上で再計算します。

5評価と推奨

在庫と値引きを改善します。値引き対象30%→23%なら説明モデルの粗利率は約1.0ポイント改善します。営業利益率13%への残りは、廃棄と販管費も含む損益で設計します。

よくあるミス

  • 「値上げする」「コストを削る」と表面的な打ち手に飛びつく
  • 粗利率と営業利益率を混同する
  • 品質低下や売上減という副作用の検討がない

面接官の深掘り質問

円安で仕入原価が上がっています。どう対応しますか?

生産地の分散・素材の共通化・為替ヘッジという原価側と、価格改定の顧客弾力性テストの両面で答える。定番品は値上げ耐性が高い点に触れる。

在庫を減らしすぎて機会損失が出るリスクは?

欠品率と値引き率はトレードオフ。商品を「定番(欠品させない)」と「トレンド(売り切り優先)」に分けて在庫方針を変える、とポートフォリオで答える。

評価ポイント

  • 利益率を粗利率と販管費率に分解できた
  • アパレル特有の値引き・在庫ロス構造を粗利の主因と特定できた
  • 値引きの根本原因(予測・配分の誤差)まで掘れた
  • 値上げに安易に頼らない判断ができた

Related Practice

次に解きたい問題

ケース面接 / 売上向上

ユニクロのEC売上を増やすには

ユニクロのECチャネル売上を伸ばす施策を考えてください。

解答例を見る
ケース面接 / 利益率改善

宅配ピザ店の利益率を改善するには

宅配ピザ事業の利益率を上げる施策を提案してください。

解答例を見る
ケース面接 / 利益率改善

町の書店の利益率を改善するには

駅前の中規模書店が、閉店を避けるために利益率を改善する方法を考えてください。

解答例を見る
練習

ケース面接を本番形式で練習

思考時間と回答時間を区切って、口頭説明まで含めて練習できます。

ランダム出題開始

Related Guides

関連する解説

ケース面接の基礎を確認する

問題演習の前後に、基本の流れと評価ポイントを確認できます。

基礎ガイドを見る
ケース面接の例題と解き方

ボトルネック特定の考え方

ケース面接で施策の前に原因を絞り込む方法を解説します。

詳細を見る
ケース面接の例題と解き方

ImpactとFeasibilityの使い方

施策を評価する代表的な2軸と、面接での使い方を説明します。

詳細を見る
ケース面接の例題と解き方

利益率改善ケースの解き方

売上総利益・販管費・固定費・変動費から利益率を改善する分解の型を解説します。

詳細を見る