ユニクロの利益率を改善するには|ケース面接の回答例と進め方
アパレル小売の利益率改善策を考えてください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
解答・解説を開く
回答の要点
- 構造化
- 営業利益を値引き後の売上−商品原価−販売・管理費用に分解。
- ボトルネック
- 売れ残りによる値引きと廃棄が利益を圧迫する仮説。
- 打ち手
- 品ぞろえと需要予測を改善。値引き削減の効果に加え、廃棄・在庫費用も合わせて評価する。
面接官への確認例
- 対象の利益指標は営業利益率でよいか(現状10%強→13%を目指す、など)
- 売上を落とさないことは制約条件か
- 対象は国内ユニクロ事業でよいか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
改善する指標を営業利益率と定義し、対象を国内ユニクロ事業に絞る。売上を落とさないことを制約とするかも決める
ヒント2を開く
粗利率 =(実売上 − 販売原価 − 売れ残り損失)÷ 実売上
ヒント3を開く
着目した理由:値引き対象を30%から23%へ減らすと、説明モデルの粗利率は56%から57%へ上がります。原価を下げるだけでなく、仕入れた商品を定価で売り切る割合に着目します。 改善すべきこと:定価で売れる割合を上げ、廃棄と運営費用を減らす必要があります。欠品で失う売上も含め、売上から全費用を引いた利益が増える案を選びます。
ヒント4を開く
定価100、単位原価40、数量100で3割を30%引きにすると売上9,100、原価4,000、粗利率56.0%。値引き対象を23%に減らすと売上9,310、粗利率57.0%で、改善は約1.0ポイントです。 現状の粗利率50%−販管費率40%=営業利益率10%を基準にします。販管費40%は人件費25%+家賃・その他15%という仮説です。値引きの例では単位原価40に固定した説明モデルを使うため、実際の利益率13%という目標は、商品別の売上と費用を積み上げて確認します。
構造図: どう分解して解くか
粗利率の計算根拠
改善候補
着目した理由:値引き対象を30%から23%へ減らすと、説明モデルの粗利率は56%から57%へ上がります。原価を下げるだけでなく、仕入れた商品を定価で売り切る割合に着目します。
改善すべきこと:定価で売れる割合を上げ、廃棄と運営費用を減らす必要があります。欠品で失う売上も含め、売上から全費用を引いた利益が増える案を選びます。
打ち手と評価
結論
在庫と値引きを改善します。値引き対象30%→23%なら説明モデルの粗利率は約1.0ポイント改善します。営業利益率13%への残りは、廃棄と販管費も含む損益で設計します。
回答例(面接での話し方)
1前提
売上を保ちながら営業利益率10%を13%へ上げる仮想設定。実企業の原価構造ではなく、販売数量・価格・原価を分けて検討します。
2現状分析
粗利率 =(実売上 − 販売原価 − 売れ残り損失)÷ 実売上。
定価100、単位原価40、数量100で3割を30%引きにすると売上9,100、原価4,000、粗利率56.0%。値引き対象を23%に減らすと売上9,310、粗利率57.0%で、改善は約1.0ポイントです。
現状の粗利率50%−販管費率40%=営業利益率10%を基準にします。
販管費40%は人件費25%+家賃・その他15%という仮説です。値引きの例では単位原価40に固定した説明モデルを使うため、実際の利益率13%という目標は、商品別の売上と費用を積み上げて確認します。
3ボトルネック
着目した理由:値引き対象を30%から23%へ減らすと、説明モデルの粗利率は56%から57%へ上がります。原価を下げるだけでなく、仕入れた商品を定価で売り切る割合に着目します。
改善すべきこと:定価で売れる割合を上げ、廃棄と運営費用を減らす必要があります。欠品で失う売上も含め、売上から全費用を引いた利益が増える案を選びます。
4打ち手
1. 需要予測・店舗間配分の精緻化。売れる店舗へ必要な量を配分し、売れ残りと欠品を同時に減らす。
システム投資と欠品増加のトレードオフに注意して実行条件を確認します。
2. 定番品構成比の拡大。長く販売できる商品の割合を上げ、流行が終わって値引きする量を減らす。
トレンド性の低下による客離れに注意して実行条件を確認します。
3. RFID・セルフレジ等の省人化。棚卸しや精算の作業時間を減らし、実際の勤務時間と支払いを減らす。
初期投資と接客品質の低下に注意して実行条件を確認します。
商品別に定価販売数量、値引き、廃棄、在庫移動費、欠品を測ります。上の例は粗利率の説明用で、現状粗利率50%へ結びつけるには他のロスを別途説明し、販管費率も新しい売上で再計算します。
5評価と推奨
在庫と値引きを改善します。値引き対象30%→23%なら説明モデルの粗利率は約1.0ポイント改善します。営業利益率13%への残りは、廃棄と販管費も含む損益で設計します。
よくあるミス
- 「値上げする」「コストを削る」と表面的な打ち手に飛びつく
- 粗利率と営業利益率を混同する
- 品質低下や売上減という副作用の検討がない
面接官の深掘り質問
円安で仕入原価が上がっています。どう対応しますか?
生産地の分散・素材の共通化・為替ヘッジという原価側と、価格改定の顧客弾力性テストの両面で答える。定番品は値上げ耐性が高い点に触れる。
在庫を減らしすぎて機会損失が出るリスクは?
欠品率と値引き率はトレードオフ。商品を「定番(欠品させない)」と「トレンド(売り切り優先)」に分けて在庫方針を変える、とポートフォリオで答える。
評価ポイント
- 利益率を粗利率と販管費率に分解できた
- アパレル特有の値引き・在庫ロス構造を粗利の主因と特定できた
- 値引きの根本原因(予測・配分の誤差)まで掘れた
- 値上げに安易に頼らない判断ができた