動物園の来園者数を増やすには|ケース面接の回答例と進め方
地方の公立動物園の来園者を増やす施策を考えてください。
まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。
解答・解説を開く
回答の要点
- 構造化
- 来園増を年間パスによる追加訪問・体験企画・夜間利用に分解。
- ボトルネック
- 年間パス購入者の既存訪問や、昼から夜への移動を新たな来園として数えない。
- 打ち手
- 年間パスと体験企画を先行し、夜間企画へ展開。重複を引く前の9.7万人増でも、目標に3,000人不足。
面接官への確認例
- 地方の中規模公立動物園(年間30万人)としてよいか
- 希少動物の新規導入のような大型投資は難しい前提か
- 来園者の中心は未就学児連れのファミリーでよいか
行き詰まったときの段階ヒント
ヒント1を開く
対象を地方の中規模公立動物園(年間30万人)とし、希少動物の導入のような大型投資は使えない前提を決める
ヒント2を開く
延べ来園増 = 世帯数 × 増加来園回数 × 同伴人数 + 新規企画の純増入園
ヒント3を開く
着目した理由:家族客は子どもの成長で来なくなるため、同じ客層の新規獲得だけに頼ると来園が伸びにくくなります。既存客の訪問回数と大人の新規利用に着目します。 改善すべきこと:実際の来園回数を増やすことが必要です。年間パスへの支払い変更や昼から夜への移動ではなく、新たな訪問につながる理由を作ります。
ヒント4を開く
3,000世帯が年2→6回、両時点で1回3.5人とそろえれば4.2万人増。夜間20回×2,000人=4万人、新規家族1.5万人で重複や減少分を引く前の合計9.7万人。目標10万人には3,000人不足します。 夜間1回2,000人は販売可能2,500人×購入80%、新規家族1.5万人は追加到達10万人×来園15%という仮説です。年パス3,000世帯は対象1万世帯×購入30%で置きます。世帯数と来園人数を分け、同じ購入世帯の来園頻度を前後比較します。
構造図: どう分解して解くか
新規の計算根拠
改善候補
着目した理由:家族客は子どもの成長で来なくなるため、同じ客層の新規獲得だけに頼ると来園が伸びにくくなります。既存客の訪問回数と大人の新規利用に着目します。
改善すべきこと:実際の来園回数を増やすことが必要です。年間パスへの支払い変更や昼から夜への移動ではなく、新たな訪問につながる理由を作ります。
打ち手と評価
結論
年パスと体験企画を先行し、夜間企画を広げます。重複や減少分を引く前の増加9.7万人の仮説で、目標まで3,000人不足します。施策間の重複と運営負荷を反映して調整します。
回答例(面接での話し方)
1前提
年間延べ来園30万人を3年で40万人へ増やす仮想動物園です。利用者数の増加と入園料収入、動物・飼育員への負担は別に評価します。
2現状分析
延べ来園増 = 世帯数 × 増加来園回数 × 同伴人数 + 新規企画の純増入園。
3,000世帯が年2→6回、両時点で1回3.5人とそろえれば4.2万人増。
夜間20回×2,000人=4万人、新規家族1.5万人で重複や減少分を引く前の合計9.7万人。
目標10万人には3,000人不足します。
夜間1回2,000人は販売可能2,500人×購入80%、新規家族1.5万人は追加到達10万人×来園15%という仮説です。年パス3,000世帯は対象1万世帯×購入30%で置きます。
世帯数と来園人数を分け、同じ購入世帯の来園頻度を前後比較します。
3ボトルネック
着目した理由:家族客は子どもの成長で来なくなるため、同じ客層の新規獲得だけに頼ると来園が伸びにくくなります。既存客の訪問回数と大人の新規利用に着目します。
改善すべきこと:実際の来園回数を増やすことが必要です。年間パスへの支払い変更や昼から夜への移動ではなく、新たな訪問につながる理由を作ります。
4打ち手
1. 体験プログラム×年間パス。季節ごとに違う体験と再訪しやすい料金で、年間の訪問回数を増やす。
飼育員の負荷増に注意して実行条件を確認します。
2. ナイトズー・大人向け企画。大人が利用する目的と時間を用意し、家族客以外の新規来園を増やす。
夜間の動物負担・運営コストに注意して実行条件を確認します。
3. SNSキャラクター化・グッズ。動物への関心を高めて来園につなげる。閲覧数やグッズ購入だけでは来園増と数えない。
人気が個体依存になるに注意して実行条件を確認します。
購入前の頻度が近い非購入世帯と比較し、対象世帯の純増回数を測ります。夜間の定員、飼育計画、追加人件費を確認し、昼から30%移転するなら夜間の純増は2.8万人に減ります。
5評価と推奨
年パスと体験企画を先行し、夜間企画を広げます。重複や減少分を引く前の増加9.7万人の仮説で、目標まで3,000人不足します。施策間の重複と運営負荷を反映して調整します。
よくあるミス
- 「パンダを呼ぶ」など投資制約を無視した打ち手
- 単発イベントの羅列でリピートの仕組みがない
- 入園料が安い公立園の収益構造(グッズ・飲食が鍵)に触れない
面接官の深掘り質問
来園者が増えても赤字が拡大しない設計は?
公立園は入園料が安く、1人あたりのグッズ・飲食・体験課金で稼ぐ構造にする。来園者数×園内単価のマトリクスで、単価側の施策を必ずセットにすると答える。
動物福祉への配慮と集客は両立しますか?
行動展示(自然な行動を見せる)は福祉と魅力の両方を高める方向で、旭山動物園が実例。福祉配慮はブランドにもなる、と対立でなく統合で答える。
評価ポイント
- ファミリー客の「卒業」という構造に気づけた
- 動物固定でも体験は変えられる、という資産の再解釈ができた
- 時間帯・客層の空白(夜・大人)に着目できた
- 年間パスというリピートの仕組みを組み込めた