ケース面接ジムCase Interview Gym練習を始める
来客数増加難易度: 標準思考10分 / 回答5分

地方温泉街の観光客を増やすには|ケース面接の回答例と進め方

衰退が続く地方温泉街の観光客を増やす施策を考えてください。

この問題をタイマー付きで練習する例題一覧に戻る

まずは自分で解いてみましょう。解答・解説は開くまで表示されません。

解答・解説を開く

回答の要点

構造化
観光消費を宿泊する延べ人数×1泊あたりの消費額に分解。
ボトルネック
空室の多い地域では、宿を増やすだけで宿泊需要が増えるとは限らない。
打ち手
体験商品・情報発信・宿の再生を連動。新たな宿泊と体験購入による消費増を重複なく計算する。

面接官への確認例

  • 対象は旅館20軒規模・ピーク時の半分まで宿泊客が減った温泉街、としてよいか
  • KPIは宿泊客数か、観光消費額か
  • 個別旅館ではなく温泉街全体(組合・自治体)の立場でよいか

行き詰まったときの段階ヒント

ヒント1を開く

宿泊客と日帰り客のどちらを重視するかを先に決める。立場も個別旅館ではなく温泉街全体(組合・自治体)とする

ヒント2を開く

延べ宿泊人泊 = 室数 × 稼働率 × 1室人数 × 日数

ヒント3を開く

着目した理由:500室・稼働率40%の仮定では、既存の部屋に余裕があります。客室を増やす前に泊まる理由と、1人1泊あたりの消費額に着目します。 改善すべきこと:地域全体で新たな宿泊を増やし、体験などの追加購入を促す必要があります。地域内の別の宿から移った客を新規として数えません。

ヒント4を開く

500室×40%×2.2人×365=16.06万人泊。新設扱いの再生宿3軒×10室×70%×2.2人×365=1.69万人泊が供給可能量です。体験施策+2.5万、発信+1.5万、再生+1.5万は同じ需要を重ねる可能性があり、単純合算できません。再生宿3軒は、候補10軒×権利・改修適合50%×事業化60%という仮説です。稼働70%は客室能力からは導けず、月別の予約需要と競合からの移転を調べます。既存500室に含む宿なら新設容量として重ねません。 宿泊16.06万人泊は500室×365日×客室稼働40%×1室2.2人です。2.2人は2人利用80%+3人利用20%。消費単価2.5万円は宿泊1.5万+飲食5,000円+買物3,000円+体験2,000円の仮説で、16.06万×2.5万=40.15億円です。

構造図: どう分解して解くか

延べ宿泊数・観光消費16.06万人泊・40.15億円練習用の仮定。
改善候補年間宿泊16.06万人泊
販売可能客室泊18.25万室泊500室×365日×改善候補客室稼働率40%季節・曜日別予約台帳で確認する仮説×利用1室の人数2.2人2人利用80%+3人利用20%(仮説)
×
改善候補1人1泊あたりの消費額2.5万円
宿泊1.5万円宿泊者単価の仮説+改善候補飲食・買物・体験1万円飲食5,000円+買物3,000円+体験2,000円(仮説)
年間宿泊の計算根拠
年間宿泊16.06万人泊
販売可能客室泊18.25万室泊500室×365日
客室500室施設の客室数を集計する入力×営業日365日/年
×
改善候補客室稼働率40%季節・曜日別予約台帳で確認する仮説
×
利用1室の人数2.2人2人利用80%+3人利用20%(仮説)
2人利用の寄与1.6人80%×2人+3人利用の寄与0.6人20%×3人

改善候補

着目した理由:500室・稼働率40%の仮定では、既存の部屋に余裕があります。客室を増やす前に泊まる理由と、1人1泊あたりの消費額に着目します。

改善すべきこと:地域全体で新たな宿泊を増やし、体験などの追加購入を促す必要があります。地域内の別の宿から移った客を新規として数えません。

打ち手と評価

  • 推奨外湯めぐり・食べ歩きなど街の体験化

    泊まって楽しむ目的を作り、宿泊需要と現地での購入額を増やす。

    効果 高実行性 中1年
    リスク: 旅館間の合意形成
  • 推奨ターゲット特化のリブランド発信

    体験に合う客層へ情報を届け、旅行先の候補から予約へ進む割合を上げる。

    効果 中実行性 高6カ月
    リスク: 既存客層の離反
  • 廃業旅館の再生・高単価宿誘致

    既存の宿では満たせない客層を獲得する。その需要が確認できた段階で客室へ投資する。

    効果 高実行性 低3〜5年
    リスク: 投資回収の不確実性

結論

街の体験と共同発信を先に検証し、需要が確認できてから再生投資を判断します。宿泊・消費の3割増は重複と購入率を反映した再計算が必要です。

回答例(面接での話し方)

1前提

500室の温泉街で年間の延べ宿泊人泊と観光消費を3割増やします。実人数・宿泊件数・人泊を分け、ここでは人泊を使います。

2現状分析

延べ宿泊人泊 = 室数 × 稼働率 × 1室人数 × 日数。

500室×40%×2.2人×365=16.06万人泊。

新設扱いの再生宿3軒×10室×70%×2.2人×365=1.69万人泊が供給可能量です。

体験施策+2.5万、発信+1.5万、再生+1.5万は同じ需要を重ねる可能性があり、単純合算できません。再生宿3軒は、候補10軒×権利・改修適合50%×事業化60%という仮説です。

稼働70%は客室能力からは導けず、月別の予約需要と競合からの移転を調べます。既存500室に含む宿なら新設容量として重ねません。

宿泊16.06万人泊は500室×365日×客室稼働40%×1室2.2人です。2.2人は2人利用80%+3人利用20%。

消費単価2.5万円は宿泊1.5万+飲食5,000円+買物3,000円+体験2,000円の仮説で、16.06万×2.5万=40.15億円です。

3ボトルネック

着目した理由:500室・稼働率40%の仮定では、既存の部屋に余裕があります。客室を増やす前に泊まる理由と、1人1泊あたりの消費額に着目します。

改善すべきこと:地域全体で新たな宿泊を増やし、体験などの追加購入を促す必要があります。地域内の別の宿から移った客を新規として数えません。

4打ち手

1. 外湯めぐり・食べ歩きなど街の体験化。泊まって楽しむ目的を作り、宿泊需要と現地での購入額を増やす。

旅館間の合意形成に注意して実行条件を確認します。

2. ターゲット特化のリブランド発信。体験に合う客層へ情報を届け、旅行先の候補から予約へ進む割合を上げる。

既存客層の離反に注意して実行条件を確認します。

3. 廃業旅館の再生・高単価宿誘致。既存の宿では満たせない客層を獲得する。その需要が確認できた段階で客室へ投資する。

投資回収の不確実性に注意して実行条件を確認します。

宿泊予約の新規・移転、稼働の曜日季節分布、体験購入率×単価で消費増を検証します。全員3,000円増ではなく購入率30%×3,000円なら平均増分900円です。室数より純増需要を優先して測ります。

5評価と推奨

街の体験と共同発信を先に検証し、需要が確認できてから再生投資を判断します。宿泊・消費の3割増は重複と購入率を反映した再計算が必要です。

よくあるミス

  • 「SNSで発信する」だけで、泊まる理由(体験)の設計がない
  • 全客層向けの総花的な施策でメッセージがぼやける
  • 旅館単体の改善に終始し、街全体の連携に触れない

面接官の深掘り質問

旅館同士は競合です。連携できますか?

「街に客が来ないと全員が沈む」という共通利益を明確にし、外湯手形のような全員が得する施策から始める。成功体験→深い連携の順で信頼を作る、と実行論で答える。

インバウンドはどう位置づけますか?

個人旅行化・地方分散のトレンドに合致し有望。ただし多言語・決済・送迎の受け入れ整備が前提なので、国内個人客向けの体験化がそのまま土台になる、と順序で答える。

評価ポイント

  • 団体→個人という需要の構造変化を出発点にできた
  • 街全体を一つの宿と見立てる編集の発想があった
  • ターゲットを絞る勇気(万人向けをやめる)を示せた
  • 短期の需要施策と中期の供給再生を順序立てられた

Related Practice

次に解きたい問題

ケース面接 / 利益率改善

ビジネスホテルの利益率を改善するには

地方都市のビジネスホテルの利益率を改善する施策を考えてください。

解答例を見る
ケース面接 / 来客数増加

商店街の来客数を増やすには

地方商店街の来街者を増やす方法を考えてください。

解答例を見る
ケース面接 / 来客数増加

美術館の来館者数を増やすには

美術館の来館者を増やす施策を提案してください。

解答例を見る
練習

ケース面接を本番形式で練習

思考時間と回答時間を区切って、口頭説明まで含めて練習できます。

ランダム出題開始

Related Guides

関連する解説

ケース面接の基礎を確認する

問題演習の前後に、基本の流れと評価ポイントを確認できます。

基礎ガイドを見る
ケース面接の例題と解き方

ボトルネック特定の考え方

ケース面接で施策の前に原因を絞り込む方法を解説します。

詳細を見る
ケース面接の例題と解き方

ImpactとFeasibilityの使い方

施策を評価する代表的な2軸と、面接での使い方を説明します。

詳細を見る
ケース面接の例題と解き方

来客数増加ケースの解き方

認知・来店動機・立地・リピートを分解して来客を増やす、実店舗特有の型を解説します。

詳細を見る